カルロス・サインツが2019年もルノーで走ることになるのかどうか、いまだに不透明な状態が続いている。
ニコ・ヒュルケンベルグはルノーと来季の契約も結んでいると考えられており、残留は確定している状況だ。
■ルノーで走ることに満足しているヒュルケンベルグ
2017年にフォース・インディアからルノーへと移籍した際、いつかは大手自動車会社のワークスチームに所属するのが夢だったと語っていたドイツ出身ドライバーのヒュルケンベルグは、フランスの『Auto Hebdo(オト・エブド)』に次のように語った。
「僕はルノーに加入すると決めた自分の判断に今でも満足しているよ」
「もちろん、まだ時間はかかるよ。それが1年なのか2年なのか、あるいは3年なのか、様子を見ていくよ」
「2019年のルール変更で各チームの序列がそれほど大きく変わるとは思えない。だけど、2021年の大きな“リセット”に失敗することは許されないよ」
■ルノーがオコン獲得の可能性?
だが、現時点では誰が2019年にヒュルケンベルグのチームメートとなるのかはまだはっきりしていない。
ルノーはサインツに満足しており、来季も今季と同じドライバーラインアップを継続したいと考えている。だが、サインツはレッドブルの支配下にあるドライバーであり、どうなるかはレッドブルの判断次第だ。ルノーはこうした状況に関し、来季のドライバー確定をそれほど遅らせることはできないとも主張している。
そして、最近になってメルセデスの支配下にあり、現在はフォース・インディアのドライバーを務めているエステバン・オコンがサインツの後任として2019年にはルノーに移籍するのではないかとのうわさが強くささやかれるようになってきている。
オコンは2016年にはルノーのリザーブドライバーを務めていたこともあり、チームとはすでになじみの間柄だ。フランスのF1チームであるルノーにとって、フランス人ドライバーのオコンが加われば母国での人気もさらに上昇することは間違いないだろう。
オコンを支配下に置くメルセデスのトト・ヴォルフ(エグゼクティブディレクター)も、ルノーがオコンにとっての選択肢のひとつであることを認める発言をしている。
一方、サインツに関しては最近マクラーレンが強い関心を持っており、獲得を目指しているようだとのうわさもささやかれている。
■サインツ残留に自信を見せるルノー
しかし、ルノーF1チームを率いるマネジングディレクターのシリル・アビテブールは、現時点ではサインツの続投を望んでいると繰り返し主張している。
「我々はカルロスにいいクルマを与えたいと思っているし、彼にルノーにとどまって欲しいと思っている」
サインツの母国スペインのラジオ局『Cadena Cope(カデナ・コペ)』にそう語ったアビテブールは次のように付け加えている。
「心配する理由は何もないよ」
伝えられるところによれば、アビテブールは近々ルノー・スポールの責任者であるジェローム・ストールとルノーのカルロス・ゴーンCEOと面談し、この件について話し合う予定になっているという。