ルノーが、もし長期契約を結ぶ可能性があるのならフェルナンド・アロンソ(マクラーレン)の獲得を考えてもよいと示唆した。
■サインツを失うリスクを抱えるルノー
2016年から再びワークスチームとしてF1挑戦を開始したルノーだが、今季はニコ・ヒュルケンベルグとカルロス・サインツのコンビで復活3年目のシーズンを戦っている。
だが、レッドブル所属ドライバーのサインツはレンタル移籍という形となっており、来季以降レッドブルのドライバー体制に変化が生じればレッドブルから呼び戻されてしまう可能性もある。
そうしたこともあり、ルノーではサインツが離脱した場合に備えて次のドライバー探しを行っているようだとのうわさもささやかれている。
■ルノーで走りたいドライバーが増えるはず
この件について質問を受けたマネジングディレクターのシリル・アビテブールは次のように答えた。
「焦ってはいないよ。それに、(レッドブルの)エンジンに関する決定がどういう副作用を起こすのかについても様子を見る必要がある」
「だが、概して我々のドライバーたちはうまくやっているし、我々としては彼らをキープしたいと思っている。だが、我々がいいクルマを手にし、チームとして進歩を果たすことができれば、我々のところで走りたいと考えるドライバーの中から選択することも可能になるだろう。その意味では私は落ち着いているよ」
そして、その候補ドライバーの中にはかつて2005年と2006年にルノーでF1ドライバーズタイトルを獲得したアロンソも含まれるのではないかと考えられている。
■アロンソ加入の可能性は?
36歳のアロンソは今季からルノーPU(パワーユニット)に切り替えたマクラーレンで走っているものの、依然としてトップ争いに加わることができていない。このためしばらく前からアロンソが移籍先としてかつてタイトルをとったルノーも考慮に入れているのではないかとのうわさもささやかれている。
アロンソ加入の可能性について尋ねられたアビテブールはスペインの『Marca(マルカ)』に次のように答えた。
「そのうわさを強めるようなことをしたいとは思わないよ」
「私としてはフェルナンドがまず自分自身のためにどうしたいのかを決める必要があると思っている。つまり、F1を続けるのか、そうではないのかをね」
「我々は彼のことを非常に尊敬している。だが、我々としては長期的に我々と一緒にやりたいと考えてくれるドライバーの方にもっと興味があるんだ」
そう語ったアビテブールは次のように締めくくった。
「アロンソと合意にいたる可能性は残されているだろうね。だが、1年だけであれば意味はないよ」