母国イギリスGPを前に、マクラーレン・レーシングがレーシング・オペレーションの体制変更を発表した。4日付で効力を発揮するという。
マクラーレン・レーシングのチーフエグゼクティブであるザック・ブラウンは3日、エリック・ブーリエのレーシングディレクターからの辞任を受け入れたことを明らかにした。それに伴い、シンプル化された新テクニカル・リーダーシップチームを発表した。いわゆる、技術部門上層部の体制変更だ。
マクラーレン・レーシングのCOO(チーフ・オペレーティング・オフィサー)サイモン・ロバーツが製造、エンジニアリング、物流の監督を行う。
アンドレア・ステラがパフォーマンスディレクターに任命され、トラックサイドの業務を担当する。
新設されたスポーティング・ディレクターにはジル・ド・フェランが任命され、チームとしてのレーシング・パッケージの効果を最大限に引き出す役割を担う。ブラジル人のジル・ド・フェランは、インディ500優勝での経験もあり、B・A・Rホンダでスポーティング・ディレクターを務めたこともある。5月からはマクラーレンのコンサルタントとして契約していた。
これらの変更については、マクラーレンのレーシング部門の組織として、技術的リーダーシップにポジティブな変化を与える包括的なプログラムの始まりだという。
また、マクラーレン・レーシングをグリッドの前方に戻すために社内外に最高の才能を維持及び引きつけるために投資していくという。
不振に陥っているマクラーレンは、その責任を取ってエリック・ブーリエが更迭されるのではとうわさされていた。