前F1最高責任者バーニー・エクレストンが、本当に来年からアメリカのマイアミでF1開催ができるかどうかは分からないと語った。
■2019年のF1開催内定と報じられているマイアミ
2017年にF1新オーナーとなったアメリカのリバティ・メディアはエクレストンの後任にチェイス・キャリーを据え、着々と新たなスタイルのF1運営を行い始めている。
そのリバティ・メディアはアメリカ国内でのF1人気向上を目指しており、そのためにニューヨークやラスベガスといった大都市でF1を開催することを計画していると伝えられている。
そうした中、すでにフロリダ州の主要都市であるマイアミで2019年から市街地レースを開催ことで地元の行政機関とも基本合意に至ったと報じられている。
■マイアミには障害が多いとエクレストン
最近はあまり表舞台に出ることが少なくなったエクレストンだが、先週末にF1オーストリアGPが開催されたレッドブルリンクには久々にその姿があった。
そこで『Daily Mail(デイリー・メール)』からマイアミGP実現の可能性について質問されると、エクレストンは次のように答えた。
「私の時代にもマイアミでレースをやろうと懸命に取り組んでいた。そしてさまざまな障害に直面してしまったんだ」
実際のところ、エクレストンの言うマイアミの“障害”がだんだん明らかになりつつあるようだ。
■地元住民グループが反対運動?
『Forbes(フォーブス)』はあるマイアミの関係者のコメントを引用しているが、そこには地元住民のグループがF1の開催予定地となっているアメリカン・エアラインズ・アリーナの背後にある一区画をF1レースに使用することを拒否することに成功したと書かれている。
これに関しては、現時点ではリバティ・メディアとマイアミのいずれも何のコメントも行っていない。
エクレストンは次のように続けている。
「連中(リバティ・メディア)はなんとか契約を取りまとめるかもしれない。だがかなり困難だろうね。単に金だけの問題ではなく、他にも解決すべき問題があるんだ」
「市街地レースをやるのは常に大変な仕事なんだよ」とエクレストンは付け加えた。