今週末のF1オーストリアGPからついにルノーPU(パワーユニット)にも“予選モード”が導入されることが明らかとなった。
●【画像:FP2結果】2018年F1第9戦オーストリアGPフリー走行2回目のタイム差、周回数
現在F1にはメルセデス、フェラーリ、ルノー、ホンダの4社のPUサプライヤーがいるが、そのうちメルセデスとフェラーリのPUには予選で通常よりもパワーを発揮することができる予選モードが備えられていることが知られている。
だが、現在ルノーPUを搭載しているレッドブルのヘルムート・マルコ(モータースポーツアドバイザー)がホームレースとして迎えるオーストリアGP開幕直前に、ルノーでも俗に“パーティーモード”などとも呼ばれる予選モードが使えるようになると発言していた。
■予選でこれまでよりも大きなパワーが得られるとルノー
そして、このほどルノーF1プロジェクトを率いるシリル・アビテブール(マネジングディレクター)がそれを認め、『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に次のように語った。
「これから予選モードが使えるようになる。我々と顧客チームの両方がね」
「以前も我々は予選で少しパフォーマンスを上げることができていた。だが今後はそれが明らかに大きくなるよ」
■ホンダPUにも似たようなモードはあるとフェルスタッペン
レッドブルのマックス・フェルスタッペンはこのルノーPUの予選モードについてレッドブルリンクで次のように語った。
「それによって何がもたらされるのか、様子を見て行く必要があるね」
以前からレッドブルはルノーに対して予選モードを実現するように求めていたわけだが、皮肉にも来季からホンダにスイッチすることが決まってすぐにそれが投入されることになったのはちょっと興味深いことではある。
母国オランダの『De Limburger(リムブルガー)』から、今回のルノーPUの予選モード投入を受けてホンダへのスイッチを後悔することになると思うかと質問されたフェルスタッペンは次のように答えている。
「いや、ホンダにもそういうモードがあるんだよ」