フェルナンド・アロンソが、メディアはマクラーレンの不振をことのほか大げさに報じていると苦言を呈した。
●【画像:FP2結果】2018年F1第9戦オーストリアGPフリー走行2回目のタイム差、周回数
昨年限りでホンダとの関係を解消し今年からルノーPU(パワーユニット)を搭載しているマクラーレンだが、今年も中団グループでの厳しい戦いを強いられている。
メディアの中にはかつての名門F1チームがいまや危機的状態にあると報じているものも多く、最近ではチーム首脳たちとスタッフたちの関係が一触即発状態となるほど悪化しているとの報道すらある。
■メディアの報道は誇張され過ぎている
だが、アロンソはF1オーストリアGP(7月1日決勝)が開催されているレッドブルリンクで次のように語った。
「メディアの報道はかなり誇張されているよ」
「彼らも読者に買ってもらわなくてはならないんだろうけど、僕たちは最悪のチームというわけじゃないんだ。ポール・リカール(フランスGP)では悪かったけれど、それは僕たち自身がよく分かっていることさ」
「完ぺきな仕事をこなしていると思われるチームがF1選手権においては僕たちの後ろにいると僕は思っているよ」
■開発が進んでいないのは確か
だが、マクラーレンが特に空力処理の面でライバルたちに後れをとっているのは事実のようだ。最近では自分たちの風洞施設に見切りをつけ、スイスのケルンにあるトヨタの風洞施設を使って原因解明と改善に努めようとしていることも報じられている。
そのことについて尋ねられたアロンソは次のように答えた。
「風洞があるとかないとかより一番重要なのは改良だよ。バルセロナ(第5戦スペインGP)には改良パーツを持ち込んでQ3に進むことができた。だけどそれ以来僕たちは何も持ち込めていないんだ」
アロンソはオーストリアGP金曜フリー走行1回目は17番手、2回目は19番手とかなり厳しい結果に終わっている。