シャルル・ルクレール(ザウバー)が、自分に関してどういううわさがささやかれているかは知っていると認めた。
■来季フェラーリ入りがうわさされるルクレール
フェラーリのアカデミードライバーであるルクレールは2017年のF2タイトルを獲得した期待の新星だ。今季はフェラーリPU(パワーユニット)を搭載するザウバーでF1デビューのチャンスを得ると、ここまでルーキーらしからぬ素晴らしいパフォーマンスを発揮している。
前戦F1フランスGPではアルファロメオ・ザウバー・フェラーリのマシンを駆って予選8番手となると、決勝でも非力なマシンでしぶとい走りを見せて10位でフィニッシュ。これで第4戦アゼルバイジャンGPでの6位を含め、今季通算4回目のポイント獲得に成功したことになる。
最近ではそのルクレールに関して、2019年にはキミ・ライコネンの後任としてフェラーリのシートを獲得するのではないかとさえうわさされている。
■現役トップドライバーたちもルクレールを称賛
フェラーリの事実上のナンバー1ドライバーであるセバスチャン・ベッテルは、来季も友人であるライコネンがチームに残ることを希望していると伝えられている。しかし、そのベッテルでさえ20歳のルクレールの活躍には注目しているようだ。
「彼は最高のクルマを手にしているわけではないけれど、きちんと自分の仕事をしているようだね」
そう語ったベッテルは次のように付け加えた。
「本当に素晴らしいよ」
フランスGPで今季3勝目をポール・トゥ・ウィンで達成し、ベッテルから再びランキングトップの座を奪い返したルイス・ハミルトン(メルセデス)もルクレールのここまでの走りは見事だと次のように語った。
「彼は自分が手にしているもの(ザウバーF1マシン)で素晴らしい仕事をしているよ。それこそ、いいドライバーに期待されていることだ」
■将来フェラーリドライバーになるのは確実
さらに、現在F1ドライバーたちによる任意組織GPDA(グランプリ・ドライバーズ・アソシエーション)の会長を務める元F1ドライバーのアレックス・ブルツもオーストリアのテレビ局『ORF』に次のように語っている。
「彼は自分がしていることを理解しているね」
「どこかの時点で、フェラーリは彼の将来について考える必要があるね。彼は本当にいい人間だし、将来が約束されているよ」
ルクレールの現在のボスであるフレデリック・バスール(ザウバー/チーム代表)も、「シャルルは完ぺきな仕事をこなしているよ」と称賛している。
そのバスールは、フェラーリから借りている形のルクレールをそう長く自分たちのチームにとどめておくことはできないだろうと語ったことも報じられている。
■うわさは聞いているとルクレール
ルクレール本人も、自分に対する評価が急上昇し、パドック内ではフェラーリ昇格のうわさがささやかれていることも耳に届いていると認めている。
「僕は自分がやっていることに集中し、周囲で起きていることには耳を傾けないようにしようと考えることにしているんだ」
そう語ったルクレールは次のように付け加えた。
「でも、そうだね。うわさについては耳にしているよ」