ブラジル出身の元F1ドライバーであるエマーソン・フィッティパルディは、最終的に今季のF1ドライバーズタイトルを手にするのはフェラーリのセバスチャン・ベッテルとなる可能性が高いと考えているようだ。
最大のライバルであるメルセデスのルイス・ハミルトンに対して1ポイントリードで前戦F1フランスGPを迎えたベッテルだったが、予選でメルセデス勢に最前列をキープされてしまい3番グリッドから決勝をスタート。
だが、その直後に2番グリッドからスタートしていたバルテリ・ボッタス(メルセデス)に追突するミスを犯してしまい、結局レースを5位で終えることになってしまった。一方、ハミルトンは危なげなくポール・トゥ・ウィンでフランスGPを終え、逆にベッテルに14ポイント差をつけてランキングトップに返り咲いている。
「1周目からベッテルはあまりにも攻撃的に行き過ぎた。そして彼は緊張してしまったんだ」
1972年と1974年の2回F1チャンピオンとなった実績を持つ71歳のフィッティパルディはイタリアの『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』にそう語ると次のように続けた。
「だが、実際のところフェラーリの方が勝つチャンスは多いし、事実過去3レースか4レースではメルセデスもフェラーリがどれほどの進歩を遂げたのかを理解していた」
「トト・ヴォルフ(メルセデス/エグゼクティブディレクター)はスクーデリア(フェラーリ)のパフォーマンスにものすごく驚いていたよ」
そう語ったフィッティパルディは次のように付け加えている。
「今年の選手権はものすごく均衡状態にある。レッドブルでさえ非常に強いしね」