マクラーレンのCEOを務めるザック・ブラウンが、チームに関する現在のうわさを否定するとともに、今季型F1マシンの問題を解決するために懸命に取り組んでいると主張した。
■マクラーレンに空中分解のうわさ
最近2014年までマクラーレンのチーム代表を務めていたマーティン・ウィットマーシュがマクラーレンのスタッフ代表から復帰要請があったことを明らかにし、これが大きな波紋を呼んでいる。
ホンダとの関係を昨年限りで解消して今年からルノーと組んだものの、依然としてかつての名門チームとしての輝きを取り戻すことができないマクラーレンだが、ウィリアムズは現在の首脳部体制にマクラーレンスタッフたちが大きな不満を抱えていると示唆したのだ。
こうしたことから近いうちにマクラーレンのスタッフが大量にチームを離脱するのではないかとのうわさもささやかれるようになっている。
■スタッフの大量離脱はあり得ないとブラウン
だが、ブラウンは、そうしたうわさは事実とは完全に異なるものだとF1フランスGPが開催されているル・カステレで次のように語った。
「レーシングチームのすべてのメンバーがアブダビで行われる最終戦までチームにとどまると断言できるよ」
■トヨタの風洞施設で問題解決に着手
だが、ブラウンもマクラーレンの2018年型車は空力に問題を抱えていることを認め、現在はスイスのケルンにあるトヨタの風洞施設を使ってその問題の解決に取り組んでいることを明らかにしている。
「トヨタの風洞はうまく機能しているよ。だが、それによってすべてをシミュレートでき、すべての問題を発見できるわけではないがね」
そう語ったブラウンは次のように付け加えた。
「まだ問題の解決策を見つけだすには至っていない。だからまだ来年のクルマの開発に焦点を合わせてはおらず、2019年に同じ問題で苦しむことがないようにしたいと思っているところだよ」
■ウィットマーシュ復帰もあり得ない
そして、今回のウィットマーシュ発言について質問されたブラウンは次のように答えている。
「彼は今職についていない。だから仕事を探しているんだろうと思うよ。だが、彼がマクラーレンで職を得ることはないね」