フェルナンド・アロンソ(マクラーレン)に関しては、今年限りでF1を引退し、2019年にはインディカーにフル参戦することを検討しているようだとのうわさがある。
■3大レース制覇に王手をかけたアロンソ
世界3大自動車レースと呼ばれるF1モナコGP、ル・マン24時間レース、インディ500すべての制覇を目標に掲げているアロンソだが、すでにF1モナコGPではこれまでに2勝を挙げている。
そして先週末にフランスのサルト・サーキットで開催されたル・マン24時間レースで見事初挑戦初優勝を達成したアロンソにとって、残された目標はアメリカで行われるインディ500のみとなっている。
実際のところ、アロンソは2013年のF1第5戦スペインGP以降優勝から見放されており、現在所属しているマクラーレンでもそのチャンスは限りなく小さいことは誰が見ても明らかだ。
アロンソが勝つ望みのないままF1を続けるよりも、かつてグラハム・ヒルしかまだ達成したことのない世界3大レース制覇の方に興味が移るのも無理のない話かもしれない。
■マクラーレンにインディカー参入のうわさ
そして、最近ではアロンソが所属するマクラーレンが2019年以降インディカーにフル参戦する準備を行っていることが報じられており、今月2日(土)と3日(日)にデトロイトで行われたインディカーレースをマクラーレン・レーシングCEOを務めるザック・ブラウンが視察したことも明らかとなっている。
そして、そのブラウンに同行したと報じられていたのがアロンソのマネジャーを務めるルイス・ガルシア・アバドだった。これはアロンソのインディカー転向に向けた準備の一環だったのではないかと推測しているメディアも少なくない。
■インディカーはないだろうとマネジャー
だが、アロンソのインディカー転向の可能性について質問されたガルシア・アバドは、スペインのラジオ局『Onda Cero(オンダ・セロ)』に次のように語った。
「それは選択肢にはないし、可能性もないよ」
「もちろん、とどまるのか去るのか、あるいは2つのうちのひとつを選ぶといった選択肢は常にあるものだ。だが、まだ何も決まっていないよ」
「このうわさはF1をとりまく環境から出てきたものだよ。5億人を超える観客やたくさんのメディアがあるからね」
「我々は冷静だし、決断をすべき時が来たら、これまで通り彼が自分で決めることになる」
「我々が一番望んでいるのはフェルナンドが可能な限りハッピーになることだ。だが彼にも分かっているんだ。彼は勝てる状態のときには実際に勝てるが、そうできる状態にないときは彼だって勝てないということをね」
そう語ったガルシア・アバドは次のように付け加えた。
「彼は表彰台に上ってさえいればハッピーなんだ。そしてル・マンで、彼は夢を実現させたよ」