ホンダ「世界一のエンジン」になるには?

2021年導入予定F1ルールの詳細提示を求めるレッドブル

2018年06月20日(水)5:25 am

レッドブルが最近になってF1オーナーのリバティ・メディアが示した2021年以降に向けたビジョンに疑問の声を上げ始めたようだ。

すでにフェラーリやメルセデスといったF1トップチームがリバティ・メディアの案に対して反対を表明したことはよく知られている。

■リバティ・メディアの対応は遅過ぎる

だが、このほどレッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコが、リバティ・メディアの計画において詳細部分がどうなるのか不安を感じていることを明らかにした。

「我々は少しばかり心配しているよ」

ドイツの『Bild(ビルト)』にそう語ったマルコは次のように続けた。

「4月の初めに彼らは4週間後には2021年のレギュレーションがどういうものになるかが分かるだろうと言っていた。その後彼らは5月末になると言い、今では6月末だと言っている」

「ここまでのところ、示されているのは声明文だけだ。もう具体的なデータやルールが示されていなければならない時期だよ」

■2021年にホンダからポルシェへのスイッチも視野に?

レッドブルは以前、どちらかと言えばPU(パワーユニット)に関するレギュレーションや、自動車会社系チームがF1におけるパワーを持ち過ぎているといったことの方を問題視していた。

少なくとも、現時点ではその部分に関する不安は消えたのかと質問されたマルコは次のように答えた。

「いや、それらはまだ存在しているよ」

このほど2019年から2020年までホンダからPU供給を受けることで合意したレッドブルだが、大きくF1エンジンルールが変わる2021年にはポルシェがエンジンサプライヤーとしてF1に新規参入することを計画しているとも伝えられている。

うわさではそのタイミングでホンダからポルシェに乗り換える可能性も考慮に入れていると言われているレッドブルだが、ポルシェやほかのエンジンメーカーが2021年からF1参入するためには少しでも早くレギュレーションの詳細が明らかになることが必要だ。

レギュレーションの詳細提示が遅れれば遅れるほど、新規参入を計画しているメーカーにとって不利になるのは明らかであり、そうなれば結果として2021年以降も現在の力関係があまり変化しないという恐れも出てくる。

■リバティ・メディアはMotoGPに学ぶべきだ

マルコはさらに、これまでのリバティ・メディアのF1への取り組み方を次のように批判している。

「彼ら(リバティ・メディア)とロス・ブラウン(F1モータースポーツ担当マネジングディレクター)は全員を喜ばせようとしているんだ。それはうまくいかないよ」

「MotoGP(世界最高峰二輪選手権)を見るがいい。決定を下すのは管理組織ではなく人間なんだ。その結果、6人から8人のライダーたちが勝利することができている。あれこそ我々が目指すべき方向だよ」

■1チームの独走を許さないルールが必要

そう語ったマルコは、とにかくリバティ・メディアには2021年以降に向けた具体的なルール案を提示する必要があると次のように続けた。

「F1での我々の将来に向けて、新ルールに関する議論を行わなくてはならない」

「そのルールは、もはやひとつのメーカーが支配するといったことができなくなるものであるべきだ」

■フェラーリとメルセデスは立場が違う

一方、リバティ・メディアの計画に対してはフェラーリとメルセデスが共同戦線を張るのではないかとも言われていたことがある。だが、マルコはそれはないだろうと考えているようだ。

「バッテリー問題によって少し関係が変化したんだ」

少し前にメルセデスがフェラーリのバッテリーの合法性に疑問を呈し、統括団体のFIA(国際自動車連盟)を動かしてフェラーリの調査に入らせたという経緯があったが、マルコが示唆したのはそのことのようだ。

「メルセデスはその逆にF1を何よりも必要としているんだ」

そう続けたマルコは次のように付け加えた。

「彼らはフェラーリとは立場が違うからね」

前後の記事
最新ニュースをもっと見る  >
TopNewsの最新ニュースが読めるよ!
facebookフォロー Twitterフォロー RSSでチェック