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【ル・マン24時間】優勝したトヨタ8号車のアロンソ、深夜の猛追で7号車とバトルに

2018年06月18日(月)11:56 am

FIA世界耐久選手権(WEC)2018-19スーパーシーズン第2戦 第86回ル・マン24時間レースは6月17日(日)午後3時ゴールを迎え、トヨタに悲願のル・マン初勝利が訪れた。

●【動画:ル・マン24時間】トヨタ、悲願の初優勝達成の瞬間!

TOYOTA GAZOO RacingのTS050 HYBRID 8号車(中嶋一貴/セバスチャン・ブエミ/フェルナンド・アロンソ)が優勝。2位にもTS050 HYBRID 7号車(小林可夢偉/マイク・コンウェイ/ホセ・マリア・ロペス)が入り、TOYOTA GAZOO Racingは最前列スタートから一度もトップ2を譲らない完璧なレース運びで、ル・マン24時間レース完全制覇を果たした。

TS050 HYBRID 8号車 (中嶋一貴、セバスチャン・ブエミ、フェルナンド・アロンソ)
最終結果:1位、388周

TS050 HYBRID 7号車 (小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペス)
最終結果:2位、386周(トップと2周差)

■決勝レポート

TS050 HYBRID 8号車はポールポジションからスタートを切り、全388周を走破してトップチェッカー。ポール・トゥ・ウインでル・マン24時間レースを制覇する快挙を果たした。8号車の3人のドライバーは、WECのシリーズランキングでも、更にリードを広げることとなった。

7号車もレースでは度々トップを快走し、2位表彰台を獲得。サルト・サーキットに集まった256,900人のモータースポーツファンの前で、TOYOTA GAZOO Racingは完璧な勝利を飾った。

■延べ47台が挑戦、20回目の挑戦で日本車と日本人初の優勝

トヨタからはこれまでに、延べ47台のレース車両がル・マン24時間レースに参戦。6度の表彰台を獲得してきたが、勝利には至っていなかった。

通算20回目の挑戦となった今大会での勝利により、トヨタは日本メーカーとして2社目の、ル・マン24時間レース勝利を達成。また、中嶋一貴の勝利は、ル・マン史上初めての、日本人ドライバーと日本の自動車メーカーによる総合優勝となった。

今日の圧勝は、トヨタ自動車東富士研究所とドイツ・ケルン市にベースを置くTMGの関係者の弛まぬ努力と熱意の集大成によるものとも言える。スタッフの絶え間ないハイブリッド電動技術の開発によって2012年の参戦時に対して35%もの燃料消費減を実現しながらも、TS050 HYBRIDを勝利に導いた。

■アロンソ、深夜の猛追で2台の争いに

2台のTS050 HYBRIDは序盤から互いに順位を入れ替えながら通算5,286kmを走破する中で首位争いのドラマを繰り広げた。

8号車は速度規制区間での速度違反でストップ&ゴーペナルティを受け一旦は7号車との差が広がったが、深夜走行時、アロンソが猛烈な追い上げを見せ、再び7号車と8号車の首位争いが繰り広げられることとなった。

レース終盤まで8号車と7号車は僅差の同一周回で首位を争っていたが、終盤、7号車は燃料使用量の上限超過違反により後退。最終的に8号車の中嶋一貴が、2位の7号車に2周差、3位には12周差をつけて、彼自身にとっても念願のル・マンでのトップチェッカーを受けた。

WECの次戦となる第3戦シルバーストーン6時間レースは、9週間後の8月17日から19日にかけて行われる。TOYOTA GAZOO Racingは、ル・マン初勝利の勢いに乗り、次戦でも勝利を目指す。

●【動画:ル・マン24時間】トヨタ初優勝!予選ポールから優勝までの動画まとめページ

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