NEXT...F1開催スケジュール

【画像:ル・マン24時間】世界一になったトヨタのマシンが市販車に!

2018年06月18日(月)1:15 am

第86回ル・マン24時間は、トヨタが1ー2体制でチェッカーフラッグを受け、1985年の初参戦以来ようやくル・マンで初めての勝利を手にした。日本車と日本人が優勝するのは史上初の快挙だ。

●【動画:ル・マン24時間】トヨタ、悲願の初優勝達成の瞬間!

■世界一になったトヨタのマシンが市販車に

ル・マンを制したTOYOTA GAZOO Racingは、決勝レース前の15日(金)にフランス・ル・マン24時間レース会場において、『GRスーパースポーツコンセプト』を公開し、市販に向けた開発に着手したことを発表した。

同コンセプトは、FIA世界耐久選手権(WEC)に参戦しているレーシングマシン「TS050 HYBRID」とほぼ同じ主要パーツで構成されたコンセプトカーだ。

実戦で鍛えられたV6ツインターボチャージャーや、トヨタハイブリッドシステム・レーシング(THS-R)を搭載。パワーユニットは、高効率のEVシステムと、希薄燃焼エンジンの組み合わせにより、究極のパワーと環境性能を両立した、次世代のスーパースポーツカーを目指している。熱効率(システム効率)は既に50%を実現しており、現在、更に高い値を目指して開発を進めている。

■友山茂樹(GAZOO Racing Company プレジデント)スピーチ要約(レース前)

「思いっきり走らせてあげられなくてゴメン・・・」
昨年のル・マン24時間レース直後に、社長の豊田が発したメッセージです。トヨタのマシンを信じて、命をかけてレースに臨んでくれたドライバーたち、また、トヨタを心から応援してくれたファンの皆様に向けた、償いの言葉でした。

「トヨタは、速いマシンはつくったが、ル・マンを24時間走りきれるマシンは出来ていなかった」
この豊田が下した厳しい結論を起点に、我々はこの1年間、24時間を走りきるために必要なことは何か、もう一回ゼロから徹底的に突き詰め、多くの改善をこなして来ました。チーム全員の努力のお陰で、マシンもチームも、これまでで最もよい状態にあると確信しています。

トヨタがこの6年間、WECに挑んできた目的は、レースに勝つためだけではなく、世界最先端のハイブリッド技術とEVシステムの開発を推進し、究極の環境性能と、突出した走行性能を、高次元で両立させることでもあります。

そして、レーシングマシンTS050 HYBRIDの魅力を、可能な限りダイレクトに、そして扱いやすくした、スーパースポーツカーを世に出すことが、トヨタのWEC参戦を意義深いものにすると考え、このGRスーパースポーツのプロジェクトをスタートさせました。

市販車両をレベルアップしてスポーツカーをつくるのではなく、現役のレーシングカーからスポーツカーをつくるという、トヨタにとっては、全く新しい挑戦です。

次の100年も、クルマを徹底的に面白くする。そのための挑戦はまだ始まったばかりですが、お客様の笑顔のために、自動車産業の未来のために、TOYOTA GAZOO Racingは、心ときめくクルマづくりに拘り続けて行きたいと思います。

■豊田社長も優勝を祝福

昨年、ドライバーたちに「思いっきり走らせてあげられなくてゴメン・・・」と発した豊田社長だったが、20回目の挑戦でようやく優勝を手にしたドライバーたちには「思いっきり走ってくれて、ありがとう!」、そしてファン、協力メーカー、パートナー、チームには「思いっきり走らせてくれて、ありがとう!」との言葉をかけている。

【GRスーパースポーツコンセプト車両概要】
■パワートレーン
エンジン型式:V型6気筒直噴ツインターボチャージャー
エンジン排気量:2,400cc
パワーユニット最高出力(エンジン+ハイブリッドモーター):735kW/1000ps
ハイブリッドシステム:トヨタハイブリッドシステム・レーシング(THS-R)
■ホイール
サイズF(フロント)18 x 13J、サイズR(リア)18 x 13J
■タイヤ
サイズF(フロント)330/710R18、サイズR(リア)330/710R18

●【動画:ル・マン24時間】トヨタ初優勝!予選ポールから優勝までの動画まとめページ

前後の記事
最新ニュースをもっと見る  >
TopNewsの最新ニュースが読めるよ!
facebookフォロー Twitterフォロー RSSでチェック