レッドブルでドライバー育成責任者を務めるヘルムート・マルコが、ジュニアチームのトロロッソでなかなか結果が出せずにいるブレンドン・ハートレーを誰かと交代させようと考えていたことを暗に認めた。
しばらく前からレッドブルがハートレーの後任ドライバー探しを始めているようだとのうわさがささやかれていた。
これまでに伝えられた情報によれば、レッドブルでは昨年ザウバーで走っていたメルセデス所属のパスカル・ウェーレインや今季ウィリアムズのリザーブ兼テストドライバーを務めるロバート・クビサ、さらにはマクラーレンのジュニアドライバーであるランド・ノリスらを獲得できるかどうか、その可能性を探っていたと言われている。
ドイツの『Motorsport-Magazine.com』から質問を受けたマルコは、こうしたうわさを否定することなく次のように答えた。
「もし軌道修正ができていなかったとすれば、そのときはどこかほかに代役がいないか調べる必要があっただろう」
「だが、今回はそうではないし、ブレンドンは今では競争力がある」
マルコが言及したのは前戦カナダGPでのハートレーのパフォーマンスについてだろう。
モントリオールのジル・ビルヌーブ・サーキットで行われたカナダGPで、ハートレーは惜しくもQ3には進出できなかったものの予選12番手となり、チームメートのピエール・ガスリーの16番手を上回ってみせた。
だが、ポイント獲得が期待されたハートレーは1周目にランス・ストロール(ウィリアムズ)とのクラッシュでリタイアするという不運に見舞われてしまった。
「ストロールがかかわっていたんだ」
カナダGPでのハートレーのクラッシュに言及したマルコは、次のように付け加えた。
「ピエールの11位は勇気づけられるものだった。ブレンドンはおそらくもう少し上を狙っていただろうがね」