F1が将来的に導入を検討している眼鏡型カメラの装着走行テストを行ったロマン・グロージャン(ハース)が「あれは痛かった」と語った。
先週末にモントリオールのジル・ビルヌーブ・サーキットで行われたF1カナダGPのフリー走行でグロージャンは最新型の眼鏡を試着して走行を行っていた。これはドライバーの目に実際に映る光景をテレビ視聴者に届けることを目的として開発されているものだ。
装着テスト走行後にその眼鏡型カメラに対する感想を求められたグロージャンは次のように答えた。
「あれはすごく苦痛だったよ。ヘルメットの中ではあまりうまく装着できないんだ。だからせいぜいインストレーションラップの1周で使えるくらいかな」
「だけど、僕はこのアイデアはすごくいいと思う。だから僕は(装着を求められたとき)イエスと答えたんだ」
「その映像を見れば、クルマのスピードを実感できるし、ステアリングホイールでの作業なども見える。だから僕たちがやっていることをみんなが実際に経験できるんだ」
「今時のカメラはすごくよくできていて安定しているから、コース上でのバイブレーションを感じることもないよ」
だが、今回その眼鏡を実際に装着して走った経験から、グロージャンはF1ドライバーがこれを常に装着するようにはならないだろうと考えている。
「ほかの解決策も検討することになるだろうね」
そう語ったグロージャンは、次のような解決策を予想している。
「恐らくはヘッドレストに取り付けるか、あるいはヘルメットの上に装着するようになるんじゃないかな」