2016年のF1チャンピオンであるニコ・ロズベルグが、フェルナンド・アロンソはもはやF1で勝利を得ることはできないだろうと示唆した。
先週末にモントリオールで行われたF1カナダGPはアロンソにとって記念すべき300戦目のF1レースだった。その区切りのレースはメカニカルトラブルでリタイアに終わってしまったアロンソだが、休む間もなく今週末はトヨタチームの一員としてル・マン24時間レースに出走することになっている。
■来季はインディ転向がうわさされるアロンソ
2005年と2006年にルノーで2年連続のF1チャンピオンとなったアロンソだが、その後10年以上にわたってF1タイトルからは見放されている。3回目のF1ドライバーズタイトル獲得に向けて2015年にマクラーレン・ホンダのプロジェクトに加わったアロンソだったが、タイトルや優勝どころか表彰台にすら上れないまま3年が過ぎてしまった。
ルノーにスイッチした今季のマクラーレンだが、そのパフォーマンス不足は著しく、「ルノーエンジンなら優勝争いに加わることができる」と語っていたアロンソももはやF1での勝利をあきらめ、ターゲットをル・マン24時間とインディ500制覇に切り替えているようだともうわさされている。
事実、最近ではアロンソが今年限りでF1を引退し、2019年にはインディカーに転向するのではないかとのうわさが、マクラーレンのインディカーフル参戦開始のうわさとともにかなり強くささやかれている。
■アロンソはトップチームからは敬遠される
F1カナダGPが開催されたジル・ビルヌーブ・サーキットに姿を見せていたロズベルグは、誰もがアロンソがまた勝利するところを見たいと思っているものの、もはやそのチャンスはないだろうと『Sky Italia(スカイ・イタリア)』に次のように語った。
「僕たちはみんなそれを見たいと思っているよ。だけど、(F1トップチームは)どこも彼と一緒にやりたいと思っていないんだ。彼はチーム内で政治ゲームをするからね」
ロズベルグはさらに、アロンソがこのままマクラーレンでF1をやり続けるだけのやる気を維持できるかどうかも疑問だと次のように付け加えた。
「僕は彼がどうやって対処しているのか分からない。本当に分からないよ。彼は自分が最高レベルのドライバーだということが分かっているのに、予選で14番手がやっとなんだ。信じられないことだよ」