カナダ出身ドライバーのニコラス・ラティフィが2019年のF1シート獲得を目指していると明言した。
■フォース・インディアにF1昇格チャンスを求めたラティフィ
現在フォース・インディアのリザーブドライバーを務めている22歳のラティフィは、今週末に母国で行われるF1カナダGP(10日決勝)の金曜フリー走行1回目に出走することになっている。
そのことについて質問を受けたラティフィは地元の『Le Journal de Montreal(ジュルナル・ド・モントレアル)』に次のように答えた。
「もちろん、僕にとってはものすごく特別なものになるだろうね」
昨年はルノーのテストドライバーを務めていたラティフィだが、今季フォース・インディアに移った理由を次のように説明している。
「(ルノーの)カルロス・サインツとニコ・ヒュルケンベルグは来年も残留するだろうと考えられている。だけど、フォース・インディアではセルジオ・ペレスとエステバン・オコンが今後どうなるのか分からないからね」
「僕は2019年もまたF2をやりたいとは思っていない。僕の目標はF1さ」
2017年にF2シリーズで年間5位となったラティフィは今季もF2に参戦しており、現時点ではランキング10位につけている。
■マクラーレンのシート獲得の可能性は?
このところラティフィの名前がメディアによく取り上げられるようになっているが、そのきっかけはラティフィの父親であるマイケル・ラティフィがマクラーレンの新たな大口株主となったことだ。その結果、当然ながら、ラティフィが近いうちにマクラーレンのシートを獲得することになるだろうと推測されている。
だが、その件について質問されたラティフィは次のように答えた。
「父のことについて聞かれるのはこれが初めてじゃないよ」
「だけどモーターレーシングは金によって保証されるものではないんだ。このビジネスでははっきりと結果を残す必要があるし、僕はそれを証明してきた」
一方、マクラーレンの広報担当者も父親が株主となったこととラティフィのF1キャリアには何の関係もないと次のように語った。
「今回のパートナーシップはニコラスとは何の関係もない。我々は将来1台のクルマを彼に運転させなくてはならないというようなプレッシャーを受けてはいない。我々はただ最高のドライバーたちを求めるだけだ」