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ウィリアムズ、支払いスピードも最下位

2018年06月01日(金)17:56 pm

現在コンストラクターズランキングの最下位に位置しているウィリアムズだが、取引先への支払いも全F1チーム中最も遅いことが明らかとなった。

アメリカの企業情報調査会社『Dun & Bradstreet(ダン&ブラッドストリート)』によれば、イギリスの名門プライベートF1チームであるウィリアムズが取引先からの請求書に基づいて実際に支払いを実行するのは本来の決済予定日から平均20日遅れとなっていることが分かったという。

だが、興味深いことに、ウィリアムズよりも大きな予算を持つ自動車会社系チームのメルセデスとルノーも平均19日と、ウィリアムズよりもわずかに1日早いだけとなっている。

それに次ぐのはマクラーレンで平均8日、レッドブルとそのジュニアチームであるトロロッソは平均1日遅れだったという。そして常に財政難に苦しんでいることで知られるフォース・インディアと、今年アルファロメオをタイトルスポンサーに迎えたザウバーだけが期日通りに支払いを行っているという結果だったようだ。

1年前と比較した場合、支払い状況が大きく改善したのはフォース・インディアで、昨年対比16%の向上が見られるようだ。しかしウィリアムズは逆に14%悪化してしまったことが明らかとなっている。

もちろん、決済タイミングが早いからよい、遅いから悪いと単純に考えるわけにはいかない。メルセデスやルノーといった世界的自動車会社のワークスチームの場合、その“信用度”の高さから取引先としても少し決済が遅れても安心してビジネスを行うことができる。大企業になればなるほど社内の検収手続きに時間がかかることも多いものだ。

一方、経営破たんが危ぐされるような小規模チームに関してはビジネス上の信用度も低く、期日通りに支払いをしないと以後の納入をストップされるという可能性もあり、経営が苦しいチームほど支払いを遅らせることが難しいという側面もあるためだ。

ちなみに、フェラーリとハースに関してはデータが得られなかったため、今回の調査からは除外されている。

ともあれ、ウィリアムズでは今季限りでタイトルスポンサーのマルティニを失うことが確定しており、今後に向けてさらなる試練が待ち受けている状況にあることは間違いはない。

「私たちは十分にいい仕事をすることができていません。今年進歩を遂げるためには懸命な努力が必要になります」

最近そう語ったウィリアムズのチーム副代表を務めるクレア・ウィリアムズは次のように付け加えている。

「今年は本当に(戦いが)厳しい年になるでしょうし、それはファンにとっては素晴らしいことです。ただ、私たちウィリアムズにとってはそれほど素晴らしい年ではありません」

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