今週末には伝統のF1レースであるモナコGP(27日決勝)が開催されるが、フェラーリのセバスチャン・ベッテルはチームとして気を引き締めてレースに臨む必要があると考えている。
今シーズン序盤にはフェラーリの2018年型F1マシンがライバルたちに一歩差をつけているという見方をする者が多かった。だが、前戦スペインGPでF1公式タイヤサプライヤーであるピレリが通常よりも硬めの仕様としたタイヤを持ち込むとフェラーリはこれに対応できずにペースを落としてしまった。
今季は開幕から2連勝を飾ったものの、第3戦以降は不運もあって3戦連続で表彰台を逃す結果に終わっているセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)は現状について次のように語った。
「何度も言ってきたけれど、このチームは強いし多くの潜在能力を秘めているよ」
「だけど、僕たちには今抱えている問題に対処しなければならないし、正しい方向に向けて一体となって取り組む必要がある」
しかし、今週末のモナコGPに持ち込まれるドライタイヤはスペインに持ち込まれた新仕様タイヤではなく、通常仕様のものとなる。しかも、フェラーリにとってモンテカルロ市街地コースは昨年予選、決勝ともに1-2フィニッシュを決めたという相性のいいサーキットだ。
そのことに水を向けられたベッテルは次のように答えている。
「クルマもまたいろんな部分が変わってきている。だけどもし今年も素晴らしい結果を残せたとしても、自分たちにはやるべきことがまだたくさんあることを忘れてはならないんだ」