ホンダ「世界一のエンジン」になるには?

F1カナダGPで各エンジンメーカーが改良版PU投入か

2018年05月22日(火)19:00 pm

F1エンジンメーカーたちは今季の第7戦カナダGP(6月10日決勝)で改良版PU(パワーユニット)を投入する計画をしているようだ。

今週末に行われる第6戦モナコGPが終わると、チームたちはカナダのモントリオールに移動することになる。そして全21戦が行われる今季のF1はカナダで3分の1が終わることになる。

今年はドライバー1人当たりの年間使用可能PU数は3基までと定められており、単純計算ではひとつのPUで7戦を戦う必要がある。だが、どのエンジンメーカーもモナコとは違ってエンジンパワーが重要となる第7戦のカナダに新バージョンのPUを持ち込むことになりそうだ。

■フェラーリやホンダは20馬力アップのPUを投入?

イタリアの『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』によれば、フェラーリがカナダで投入する新バージョンPUはこれまでのものより15から20馬力改善されたものになるという。

一方、ルノーのエンジンテクニカルディレクターを務めるレミ・タファンは次のように控えめともとれるコメントを行っている。

「カナダに持ち込む改良版が我々の期待に応えるものであるよう望んでいるよ」

また、ホンダもカナダで新バージョンPUを投入する計画だと考えられており、フェラーリ同様最大20馬力の改善が期待されているようだ。

だが、ホンダF1テクニカルディレクターの田辺豊治はカナダでの新バージョンPU投入に関しては明言を避け、次のように語っている。

「パワーユニットの開発ですぐに結果を出すのは簡単なことではありません」

「もちろん、我々もシーズン中に改良版を投入する予定です。しかし、いつそうするのか、まだはっきりと言うことはできません」

■重要となる新PU投入タイミング

ちなみに、今年のF1エンジンルールではPUコンポーネントのうちICE(内燃機関)、ターボチャージャー、MGU-H(熱エネルギー回生システム)に関しては年間3基まで。MGU-K(運動エネルギー回生システム)、ES(エネルギー貯蔵用バッテリーシステム)、CE(電子制御システム)はそれぞれ年間2基までの使用が認められており、それを超えるコンポーネントを投入するとそれぞれに応じたグリッド降格ペナルティーが科されることになっている。

このうちMGU-K、ES、CEに関しては技術も成熟した状態となっており、すでに何人かのドライバーが2基目を投入した状態となっているものの、それらを修理して使用することが可能だと考えられており、それほど大きな影響はないものと考えられている。

だが、主要コンポーネントであるICE、ターボ、MGU-Hに関してはすでにフェラーリのキミ・ライコネン、レッドブルのダニエル・リカルド、トロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーが2基目を投入済みとなっている。さらにトロロッソ・ホンダのブレンドン・ハートレーはターボとMGU-Hはすでに限度数である3基目を投入済みであり、この先新たなコンポーネントを投入すれば即グリッド降格となってしまう状況だ。

このほか、ルノーのニコ・ヒュルケンベルグとカルロス・サインツは2基目のMGU-Hを、マクラーレンのフェルナンド・アロンソは2基目のターボをすでに使用している。

こうしたドライバーやチームにとっては、今後どのレースで改良版コンポーネントを投入するのが戦略的にベストであるかを検討しながら投入時期を検討することも1年間を戦う上では大きな意味を持つことになる。

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