ニキ・ラウダがメルセデスがF1から撤退する「可能性もある」と語った。
2017年にF1の新オーナーとなったアメリカのリバティ・メディアは現在F1チームたちが結んでいるコンコルド契約が2020年で終了することを受け、2021年以降は新たなF1エンジンレギュレーションやF1チーム予算に上限値を定める“バジェットキャップ”を導入する方針を提示している。
これに関してはすでにフェラーリ会長のセルジオ・マルキオンネがF1からの撤退を示唆するコメントを行ったことが大々的に報じられていたが、メルセデスもリバティ・メディアの方針には当初から反対の立場をとっている。
伝説的元F1ドライバーであり、現在はメルセデスF1チームの非常勤会長という職にあるラウダもこのほど『Wirtschaftswoche(ヴィルトシャフツヴォッヘ)』に次のように語り、メルセデスもF1から撤退する可能性があると示唆している。
「トップチームには制限が加えられることになる」
「もし間違った方向へ進むならば、どこかが出ていくこともありえるよ」
そのメルセデスは2018年限りでDTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)から撤退し、2019年からはフル電動フォーミュラカーによる世界選手権であるフォーミュラEに参戦することをすでに発表している。
メルセデスのモータースポーツ責任者を務めるトト・ヴォルフはこの件について『Bild(ビルト)』次のように語っている。
「ほんの3年前には、私はフォーミュラEに可能性があるとはみなしていなかった。だが、時代は変わったよ」
だが、ヴォルフはメルセデスにとってF1がもっとも重要なレースシリーズであることに変わりはないと次のように付け加えている。
「F1は我々のブランドを浸透させる唯一の世界的舞台だよ」