2018年F1第5戦スペインGPが5月11日(金)、バルセロナ-カタルーニャ・サーキット(1周4.655km)で開幕。現地時間11時(日本時間18時)から行われたフリー走行1回目でメルセデスのバルテリ・ボッタスがトップに立った。
●【新パーツ画像とFP1結果表】F1第5戦スペインGPフリー走行1回目のタイム差、周回数
今季のF1ヨーロッパラウンド初戦となるスペインGP最初のセッションでは、大きな改良を施した新型シャシーを投入したマクラーレンが序盤から積極的に周回を重ねていく。
現地時間の午前中に行われる最初のセッションということもあり、各ドライバーは異なるタイヤでセッションに臨んでいく。そんな中、バルセロナに持ち込まれたドライタイヤの中で中間に位置するソフトタイヤを履いたボッタスが序盤からトップタイムを刻んでいった。
全面再舗装された路面の影響か、あるいは時折吹き抜ける風の影響か、コーナーでグリップを失ってコースオフするクルマが少なくない。
そしてセッション開始から35分ほどが経過したところでマシンコントロールを失ったレッドブルのダニエル・リカルドがコースオフしてバリアにクラッシュするというアクシデントが発生。リカルドにけがはなかったものの、マシン撤去のためにVSC(バーチャルセーフティカー)が導入されるという展開となる。
さらに開始60分ころにはウィリアムズのランス・ストロールもコースオフしてグラベルにクルマがつかまってしまい、今日2回目のVSCが導入される。
このセッションでソフトタイヤのみを使用したボッタスが安定した周回を重ね、最終的にはトップタイムを1分18秒148に短縮。2番手にはセッション中盤以降は一番硬いミディアムタイヤで走行プログラムを組んだチームメートのルイス・ハミルトンが続き、メルセデス勢が1-2体制を築いてスペインでの最初のセッションを終えている。
一番軟らかいスーパーソフトでこのセッションに臨んだフェラーリのセバスチャン・ベッテルは3番手だった。バルセロナに持ち込んだ新空力パーツを積極的にテストしていたマクラーレンはフェルナンド・アロンソとストフェル・バンドーンのいずれもトップ10に入り、まずは順調なスタートを切ることができたと言えるだろう。
一方、トロロッソ・ホンダ勢はピエール・ガスリーが10番手につけたが、チームメートのブレンドン・ハートレーは途中で大きくコースオフするトラブルもあって18番手だった。
また、ウィリアムズではリザーブドライバーのロバート・クビサが8年ぶりにF1GPの公式セッションに臨んだものの、19番手という結果に終わっている。
■フリー走行1回目トップ10ドライバー
トップ/バルテリ・ボッタス(メルセデス) 1:18.148
2番手/ルイス・ハミルトン(メルセデス) 1:18.997
3番手/セバスチャン・ベッテル(フェラーリ) 1:19.098
4番手/マックス・フェルスタッペン(レッドブル) 1:19.187
5番手/キミ・ライコネン(フェラーリ) 1:19.499
6番手/フェルナンド・アロンソ(マクラーレン) 1:19.858
7番手/ダニエル・リカルド(レッドブル) 1:19.871
8番手/ロマン・グロージャン(ハース) 1:19.906
9番手/ストフェル・バンドーン(マクラーレン) 1:20.083
10番手/ピエール・ガスリー(トロロッソ) 1:20.508
F1スペインGPフリー走行2回目は、このあと日本時間22時から始まる。