コロンビア出身の女性ドライバー、タチアナ・カルデロンが自分にはF1ドライバーとなる資格が十分にあると主張した。
ヨーロッパF3選手権やGP3に参戦していたカルデロンは2017年にザウバーと開発担当ドライバー契約を締結。そして今年はテストドライバーへの昇格を果たしている。
だが、ザウバーのチーム代表を務めるフレデリック・バスールは、カルデロンが今年金曜フリー走行を担当することはないだろうと語っていた。
■F1出走チャンス獲得を目指すカルデロン
しかし、今年もGP3に出走している25歳のカルデロンは自分の目標はいつかF1レースに出走することだとスペインの『AS』に次のように語った。
「もちろんほかにもカテゴリーはあります。ですが、私が一番の目標としているのはF1ですし、自分にはそれができると思っています」
さらに、現時点ではザウバーで具体的にどのような役割を担っているのかと質問されたカルデロンは次のように答えている。
「チームと一緒にいくつかのレースに行きますし、技術会議に参加し、シミュレーター作業も行います。そして彼らが私をクルマに乗せてくれるよう準備をしているところです」
■すべてがうまくいけばF1出走は可能なはず
しかし、実際のところ、カルデロンは自分に金曜フリー走行を担当できるチャンスが訪れるかどうかは分からないと次のように続けた。
「まだ私はリザーブドライバーとしてここにいるわけではありません。でも、私は昨年は開発ドライバーでしたが彼らは今年も私に継続してチャンスを与えようと考えてくれています。私がいつ金曜フリー走行に出走できるか、それはチームが決めることです」
「私の目標はGP3でうまくやって彼らに私を使う理由を提供することです」
「もし2年か3年、すべてがうまくいけば、私は本当にF1に行くことができると思っています」
■女性であることがハードルにはならない
カルデロンは、自分が女性であることがF1へ行くためのハードルだとはあまり考えていないという。
「私たち(女性)の筋肉は30%少ないですからその分困難ではあります。しかし、今私は身体的トレーニングも行っていますし、そのことは気になりません」
「私は何時間もトレーニングに費やしています。例えば “耐久マシン”も使っていますし、それで首を鍛えることができます。それによって1年で首が9cmも太くなりました」
そう語ったカルデロンは次のように付け加えた。
「何度も女性の私には無理だと言われてきました。でも、そのことがさらに私のやる気を引き出しているんです」
■課題はGP3での活躍
カルデロンにとってF1を自分の方へ引き寄せるためには、2016年は21位、2017年は18位という年間成績で終えたGP3で今年は少なくとも年間ランキング上位につける必要がありそうだ。
そのGP3の2018年シーズン開幕戦と第2戦は今週末に開催されるF1スペインGP(13日決勝)のサポートレースとしてバルセロナ-カタルーニャ・サーキットで行われることになっている。