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【WEC決勝レポート】トヨタ1-2!アロンソは“18年ぶり”の優勝

2018年05月06日(日)15:47 pm

FIA世界耐久選手権(WEC)2018年ー2019年スーパーシーズン開幕戦となるスパ・フランコルシャン6時間レースで、TOYOTA GAZOO Racingが1-2フィニッシュを飾った。

●【ハイライト動画】トヨタ1-2達成!アロンソ・中嶋一貴・ブエミが優勝!可夢偉は2位

■TS050 HYBRID 7号車 (小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペス)
決勝: 2位、 163周、ピットストップ 8回、スターティンググリッド:ピットスタート、最速ラップ(1分57秒442)

■TS050 HYBRID 8号車 (中嶋一貴、セバスチャン・ブエミ、フェルナンド・アロンソ)
決勝: 1位、 163周、ピットストップ 9回、スターティンググリッド:1番手、最速ラップ(1分57秒805)

TS050 HYBRID 8号車の中嶋一貴とセバスチャン・ブエミにとっては、2年連続となる勝利となり、新加入のフェルナンド・アロンソにとっては国際F3000シリーズ以来、18年ぶりとなるスパでの勝利となった。

小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペスの7号車は、予選時のミスにより1周遅れでのスタートを課せられたにもかかわらず、最終的には優勝した8号車に1.444秒差の2位でフィニッシュ。トヨタは開幕戦での1-2フィニッシュを果たした。

この結果、トヨタはこれまで戦ってきたWECシリーズ49戦での通算17勝目を挙げると共に、昨年から引き続いての4勝目、そしてスパにおいての3勝目を挙げることとなった。トヨタはチーム及びドライバーズでの選手権争いをリードし、6月16日から17日にかけて行われる次戦ル・マン24時間レースに臨むことになる。

■レースレポート

晴天の下で6時間のスタートが切られた決勝レースは、8号車の第一スティントを担当し、ポールポジションからスタートを切ったブエミが、後続からのプレッシャーをものともせずに首位をキープ。その間に1周遅れの最後尾スタートを課せられた7号車のコンウェイも猛追を見せ、最初のピットを出た時点で6位までポジションを取り戻していた。この時点で、首位のブエミは2番手に約30秒以上の差をつけていたが、スタートから1時間経過後に出されたセーフティカーにより、このリードは、ほぼ帳消しとなった。

その約30分後、7号車はコンウェイから小林へ、8号車はブエミからアロンソへとドライバー交代。WECで初めての決勝レース走行を開始したアロンソにとっての最初の仕事は、ケメル・ストレートでGTクラス車両をかわしながら、後続に迫るライバル勢から首位の座を堅持することだった。

アロンソは、着実に走行を重ね、約1分20秒のリードを築き、次の中嶋へとつないだ。アロンソから8号車を託された中嶋は、シートベルトの調整のため再ピットを強いられ、ピットアウト後には1コーナーで思わぬスピンを喫し、その際後続との差を失ってしまった。

一方、コース上で目覚ましい追い上げを見せていた7号車は、3時間を過ぎた時点で2位まで浮上。ロペスが小林からドライバー交代する時には、首位を行く8号車に対し1分ほどの差までその差を縮めていた。

レースが残り1時間を切った時点で、8号車のアロンソはコンウェイがドライブする7号車に対し、約1分の差をつけていたが、残り1時間ほどで出されたセーフティカーにより、瞬く間にその差は僅か6秒まで縮められることとなった。

アロンソとコンウェイは、残り25分で最後の給油のみのピットへ向かった。その後も2台は僅差で走行を続けたが、リスクを犯すことなく、総距離で1,100kmを越えるレースを最後まで全開で駆け抜けチェッカーを受け、トヨタは新たなシーズンの開幕戦となったスパ6時間レースを1-2フィニッシュで飾った。

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