ルイス・ハミルトン(メルセデス)が今後ランキングトップの座を守るのはかなり難しいだろうと認めた。
バクー市街地サーキットで行われたF1アゼルバイジャンGPで幸運な勝利をあげたハミルトンは、それまでランキングトップに位置していたセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)を逆転してランキングのトップに躍り出た。
だが、現時点ではフェラーリが最速だと考えられているとともに、現在のハミルトンとベッテルの差はわずかに4ポイントだ。
■リードを保つには運が必要
ハミルトンはスペインの『Marca(マルカ)』に次のように語った。
「選手権をリードしているのは素晴らしいね。だけど、今の状況が続くとすれば、僕がこの位置にとどまるには幸運なレースがたくさん必要になるだろうね」
「これからの17レースでそういうことを期待するのは無理だよ」
ハミルトンは現時点での最大の問題は今年のメルセデスF1カーはタイヤをうまく扱うことができないことだと語りつつ、自分自身のパフォーマンスももっと改善する必要があると認めている。
「クルマには速さがあるけれど、まだそれを解き放てていない。僕たちにはパフォーマンスが必要だし、僕にもリズムが必要だ。それらが完全に調和していないんだ」
■今はまだフェラーリを追う立場
そう語ったハミルトンは、現時点ではフェラーリの方が一歩先を行っていると次のように続けた。
「現時点では彼らの純粋な速さの方が僕たちよりもかなりいいね」
「決して僕たちのクルマが悪いというわけじゃない。だけどもっと運転しやすいものに改善する必要があるよ」
「オーストラリア(開幕戦)では本当にいい感じだったんだけど、それ以来うまく機能できていない。どうしてなのか、僕にもよく分からないんだ」
現在F1のモータースポーツ責任者を務めているロス・ブラウンも、今季4レースを終えた時点ではフェラーリの方がメルセデスよりも優れていると考えている。
ブラウンはブラジルの『Globo(グローボ)』に次のように語った。
「ハイブリッド時代が始まって以来、メルセデスが技術的にライバルよりも劣っているのはこれが初めてだ」