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ウィリアムズがメルセデスのBチームに?チーム首脳陣は難色とのうわさ

2018年05月01日(火)11:42 am

イギリスの名門プライベートF1チームであるウィリアムズだが、ここ最近は資金不足もありかなりの苦戦を強いられる状況となっている。

■ウィリアムズと対照的に戦闘力アップしたハース

一方、2016年からF1参戦を開始したハースだが、3年目の今年はかなり大きな注目を集めている。まだツキを呼び寄せられていない面もあってポイント的には現在コンストラクターズランキング8番手に位置しているハースだが、パフォーマンス面ではかなりの進歩を遂げたのは明らかだ。

これはF1参戦当初からフェラーリと技術提携契約をかわし、多くのパーツをフェラーリから仕入れていることが功を奏しているのは間違いないだろう。F1関係者の中にはハースは事実上フェラーリの“Bチーム”だと見ている者もいるようだ。

■年々弱体化が進むウィリアムズ

一方、2014年と2015年にはランキング3位、2016年と2017年には同5位に位置していたウィリアムズは、先週末のF1アゼルバイジャンGPでランス・ストロールが8位入賞を果たしてやっと今季初ポイントを獲得できたという状況で、現時点ではランキングも最下位に沈んでしまっている。

現時点においても資金を持ち込むことができるドライバーとの契約を優先せざるを得ない状況にあると考えられているウィリアムズだが、現在タイトルスポンサーを務めているマルティニも今季限りでF1スポンサー活動から手を引くことになっており、このままではウィリアムズがF1で生き残っていけるのかどうかも危ぶまれる状態となっている。

■ウィリアムズをメルセデスのBチーム化する計画が進行中?

そんな中、ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』が次のような情報を報じている。

「パドックのうわさでは、ローレンス・ストロールが救済計画に取り組んでいるようだ」

ローレンス・ストロールとはもちろんランス・ストロールの父親であり、カナダ有数の大富豪として知られる人物だ。自分の息子をF1で走らせるためにウィリアムズにかなりの資金を持ち込んでいると言われている。

『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』が伝えるそのうわさとは次のようなものだ。

「ストロールはウィリアムズとメルセデスのパートナーシップに融資したいと望んでいる。そうすればウィリアムズは資金をセーブでき、中団で戦うための基盤もできるというわけだ」

「そして、メルセデスとしてはそれによって政治的な部分では自分たちの側につき、自分たちの若手ドライバーたちを乗せることができるジュニアチームを得ることになる」

つまり、端的に言うならば、ウィリアムズをメルセデスのジュニアチーム的な位置づけとすることで窮状から脱出するという計画をストロールが進めようとしているということのようだ。

■ウィリアムズ首脳陣はその計画に難色

だが、『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』によれば、チーム副代表のクレア・ウィリアムズや技術トップのパディ・ロウといったウィリアムズ首脳陣はそうした計画には乗り気ではないようだ。

もしそれが実現すれば、これまで保ち続けてきたウィリアムズの独立性が失われることになるとともに、組織改編によって300人もの職が失われる可能性もあると言われているためだ。

■コメントしたくないとランス・ストロール

アゼルバイジャンGPが開催されたバクーにおいてこうしたうわさについて質問された19歳のランス・ストロールは、「僕はそのことにはコメントしたくないよ」と答え、次のように付け加えた。

「僕は、ウィリアムズは実際のところいい仕事をしていると思っているよ。僕には質問の意味が分からないんだ。僕はただクルマを運転するだけだからね」

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