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【予選レポート】ホンダ勢はQ1敗退 ベッテルが3戦連続ポール/F1アゼルバイジャンGP

2018年04月28日(土)23:49 pm

2018年F1第4戦アゼルバイジャンGPが4月28日(土)、バクー市街地サーキット(1周6.003km)で2日目を迎え、現地時間17時(日本時間22時)から行われた予選でフェラーリのセバスチャン・ベッテルがポールポジションを獲得した。今季3回目、通算53回目。

●【他の画像と予選結果】F1第4戦アゼルバイジャンGP予選Q1-Q2-Q3のタイム、周回数

【予選Q1】トロロッソ・ホンダ勢に不運

18分間で行われたQ1では、開始4分ほどのところでハースのロマン・グロージャンがターン3で曲がり切れずにエスケープゾーンにクルマを入れたところギアがスタックしてしまい、そのまま戦列から離脱するというアクシデントが発生。

有力チームのドライバーたちが順当にいいタイムを刻む中、トロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーは最初のアタックで13番手に位置する。

ところが、セッション終盤にアタックを開始したチームメートのブレンドン・ハートレーのタイヤがパンクしてしまいスロー走行となり、その後ろからアタックに入っていたガスリーがあわやハートレーに追突しそうになる事態が発生。

これによりガスリーは走行ラインをはずしてエスケープゾーンに逃げることになりタイム短縮のチャンスを失ってしまう。結局これによりトロロッソ・ホンダは2台ともQ1敗退となってしまった。

Q1でノックアウトされた16番手から20番手までのドライバーは以下の通り。
16番手ストフェル・バンドーン(マクラーレン)、17番手ピエール・ガスリー(トロロッソ)、18番手マーカス・エリクソン(ザウバー)、19番手ブレンドン・ハートレー(トロロッソ)、20番手ロマン・グロージャン(ハース)。

【予選Q2】マクラーレンまたもQ3進出ならず

15分間で争われたQ2では、3強と呼ばれるメルセデス、フェラーリ、レッドブルのドライバーたちはバクーに持ち込まれたドライタイヤの中で中間に位置するスーパーソフトタイヤで走行を開始。このタイヤで明日の決勝をスタートする戦略を展開していく。

ところが、Q1でトップタイムを刻んでいたキミ・ライコネン(フェラーリ)がターン3でミスを犯してしまう。これでライコネンは終盤にウルトラソフトタイヤに履き替えてタイムアタックを行うことを余儀なくされてしまう。

セッション序盤には今季まだノーポイントのウィリアムズ勢が好位置につけるものの、後半にフォース・インディア勢、ルノー勢がペースアップ。今季まだ1ポイントしか獲得できておらず苦しい立場に置かれているフォース・インディアが今季初めて2台そろってのQ3進出を決めた。ルノー勢も開幕戦から4戦連続でのQ3進出を確定させた。

一方、今季まだ一度もQ3に進出できていないマクラーレンはフェルナンド・アロンソが必死のアタックを試みるもここでもトップ10に残ることができず4戦連続でのQ2敗退となった。

Q2でノックアウトされた11番手から15番手までのドライバーは以下の通り。
11番手ランス・ストロール(ウィリアムズ)、12番手セルゲイ・シロトキン(ウィリアムズ)、13番手フェルナンド・アロンソ(マクラーレン)、14番手シャルル・ルクレール(ザウバー)、15番手ケビン・マグヌッセン(ハース)。

【予選Q3】ベッテルがバクーで初ポール

12分間で戦われたQ3では、まずレッドブル勢がタイムを出すが、それをメルセデスのルイス・ハミルトンとバルテリ・ボッタスが上回る。昨日のフリー走行ではレッドブルに後れをとった感のあるメルセデスだが、今日はその立場を逆転してみせた。

だが、そのハミルトンに対してベッテルがコンマ3秒差をつける暫定ポールタイムを刻んだ。ライコネンはペースが上がらず、最初のアタックを6番手で終えた。

そして迎えた最後のアタック合戦ではハミルトンがペースを上げ、セクター1をベッテルのタイムを上回るペースで駆け抜ける。だが、その後少しペースを落としたハミルトンは最終的に0.179秒ベッテルの暫定ポールタイムに及ばなかった。

ベッテルは小さなミスを犯したことで2回目のアタックを中止。そんな中、ライコネンがセクター1、2をベストタイムでつなぎ、最後に逆転で今季初ポールを達成するかと思われた。ところが、ライコネンは最終セクターでリアを大きく振られるミスを犯してしまいタイムを更新することができなかった。

これにより、ベッテルのバクー市街地サーキットでの初ポールポジション獲得が確定。ベッテルのポール獲得は今季の第2戦から3戦連続で、通算では53回目となった。

■予選トップ10ドライバー

ポールポジション/セバスチャン・ベッテル(フェラーリ) 1:41.498
2番手/ルイス・ハミルトン(メルセデスAMG) 1:41.677
3番手/バルテリ・ボッタス(メルセデスAMG) 1:41.837
4番手/ダニエル・リカルド(レッドブル) 1:41.911
5番手/マックス・フェルスタッペン(レッドブル) 1:41.994
6番手/キミ・ライコネン(フェラーリ) 1:42.490
7番手/エステバン・オコン(フォース・インディア) 1:42.523
8番手/セルジオ・ペレス(フォース・インディア) 1:42.547
9番手/ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー) 1:43.066
10番手/カルロス・サインツ(ルノー) 1:43.351

なお、予選9番手となったルノーのヒュルケンベルグだが、規定外ギアボックス交換により明日の決勝では5グリッド降格ペナルティーを受けることが決まっている。

F1アゼルバイジャンGP決勝は、明日の日本時間21時10分にスタートする。

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