ロシア人ドライバーのダニール・クビアトは、2018年にはフェラーリでの仕事が忙しくてほかのレースに出走するひまはなさそうだ。
■2017年にレッドブルから契約解除されたクビアト
レッドブルの育成ドライバーであったクビアトは2014年にトロロッソでF1デビューを飾ると、フェラーリへ移籍したセバスチャン・ベッテルの後任として2015年にはレッドブルへ昇格。順風満帆とも言えるF1キャリアをスタートさせていた。
ところが、2016年の第4戦ロシアGPを最後にレッドブルから再びトロロッソへと降格されたクビアトは、2017年シーズン終盤についにレッドブルから契約を解除されていた。
■2018年はフェラーリのシミュレーター作業に従事
そのクビアトに救いの手を差し伸べたのがフェラーリだった。2018年1月にクビアトがフェラーリF1チームの開発担当ドライバーに迎えられることが発表されたのだ。
その後、クビアトの動向に関する情報は非常に少なかったが、実際のところフェラーリのシミュレーション作業で忙しい毎日を送っているようだ。
そして、今週の19日(木)と20日(金)の2日間にわたってフェラーリが所有するフィオラノ・サーキットでF1公式タイヤサプライヤーであるピレリのウエットタイヤテストが行われたが、クビアトが20日にフェラーリの2018年型F1マシンのステアリングを握ってテストを担当したと伝えられている。
■レース出走の可能性は?
だが、クビアトが今年F1以外のレースに出走する可能性はあるのかと質問されたフェラーリの広報担当者はロシアの『Championat(カンピオナ)』に次のように答えた。
「現時点では、彼はシミュレーターでの自分の仕事に完全に集中しているよ」