先週末に今季のF1第2戦が開催されたバーレーンには前F1最高責任者のバーニー・エクレストンの姿があった。
少し前、今年はもうF1グランプリ会場に出向くことはあまりないだろうと語っていたエクレストンだが、今回は友人でもあるバーレーン国王のゲストとしてサヒールを訪れていた。
エクレストンが姿を現したバーレーンでは、昨年からF1新オーナーとなったリバティ・メディアがF1チームに対して2021年以降に導入する新たなF1運営ビジョンを提示し、そのことがパドックで大きな話題となっていた。
F1オーナーのリバティ・メディアは、昨シーズン終了後に新たなF1ロゴを発表。今年は世界共通のF1テーマ曲をテレビ放送で流すといった変更を行ってきている。
それをあからさまに批判するかのように、襟の部分に以前のF1ロゴが入ったおなじみの白いシャツを着てバーレーンのパドックに現れたエクレストンはリバティ・メディアが行ってきた変更について質問を受けると次のように答えた。
「変えるのはかまわないよ。だがどれもうまくいっていないものばかりだ」
「これらの変更が、ただ変えることだけを目的として行われているのなら、それは時間の無駄というものさ」
昨年、リバティ・メディアからF1最高権威の座を追われた87歳のエクレストンはそう付け加えた。