カルロス・サインツ(ルノー)が昨年まで所属していたトロロッソが今週末のF1バーレーンGP予選で示したパフォーマンスを称賛した。
●【写真:予選結果】F1第2戦バーレーンGPのQ1-Q2-Q3タイム、周回数
レッドブルの育成ドライバーとして2015年にトロロッソでF1デビューを飾ったサインツだが、昨年の第17戦アメリカGPからレンタル移籍という形でルノーのワークスF1チームに移籍している。
■開幕戦では不発に終わっていたトロロッソ
今年はルノーPUに替えてホンダPUを搭載することになったトロロッソだが、2月下旬から3月初旬にかけてバルセロナで行われた公式シーズン前テストでは高い信頼性とパフォーマンスを示し、ファンやF1関係者を驚かせた。
だが、2週間前にメルボルンで行われた2018年の開幕戦オーストラリアGPではまたホンダPUに信頼性問題が発生。パフォーマンス的にも予想を裏切るレベルしか発揮できず、マクラーレンと組んでいた過去3年間の悪夢がまたよみがえったかのようだった。
■バーレーンでのトロロッソ・ホンダには驚かされた
「彼ら(トロロッソ・ホンダ)はバルセロナではすごくよかった。だから、僕から見ればオーストラリアが変だったんだ。予想していたよりも彼らが悪かったからね」
昨年までトロロッソで走っていたサインツは、7日(土)に行われたバーレーンGP予選でトロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーがルノーやマクラーレンよりも上位となったことには驚かされたと次のように付け加えた。
「バルセロナでは彼らは僕たちやマクラーレンと互角だった。そしてここでの彼らは最高速がかなりよくなっている。これには僕も驚かされたよ」
■同じエンジンなら最強なのはレッドブル
今年はルノーへレンタル移籍されているサインツだが、もし仮に今季でレッドブルとの契約が切れるダニエル・リカルドがほかのチームへ移籍することになれば、そのときはレッドブルがサインツを呼び戻し、リカルドの後任に据えることになるだろうと考えられている。
そして、今シーズン前半のトロロッソ・ホンダのパフォーマンス次第では2019年にはレッドブル・ホンダが誕生する可能性も高いと考えられている。
「レッドブルは今も4年連続でF1タイトルをとったときと基本的には変わっていないんだ」
依然として契約下にあるレッドブルについてそう語ったサインツは次のように締めくくっている。
「ほかのルノー(PU搭載)チームたちは彼ら(レッドブル)との差を縮めようと頑張っている。だけど、もしグリッドに並ぶすべてのクルマがルノーエンジンを積んでいたとしたら、最強はレッドブルだってことは明らかだよ」