フォース・インディアの首脳たちが、今季はルノーPUを搭載するチームが調子を上げてきたのが苦戦の原因のひとつだと語った。
2016年と2017年にはコンストラクターズランキングで3強チームに次ぐ4位の成績をおさめたフォース・インディアだが、先週末に行われた今季のF1開幕戦オーストラリアGPで2台ともにポイント獲得に失敗してしまった。
■VJM11はまだ発展途上
フォース・インディアのテクニカルディレクターを務めるアンドリュー・グリーンはドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に次のように語った。
「まだすべてがうまくまとまっていないんだ」
「現時点ではコーナーの頂点から出口に向かうところにまだ問題を抱えているよ」
チーム副代表のロバート・ファーンリーも、現時点ではまだ今季のF1マシンであるVJM11の改善に取り組んでいるところだと次のように続けた。
「このパッケージを理解できるまでにはあと2レースか3レースが必要だろうね。バーレーン(第2戦/4月8日決勝)には新しいウイングを持ち込むよ」
■ルノーPUの進歩が差として現れた
ファーンリーによれば、いい形で今シーズンをスタートすることができなかった理由のひとつはPU(パワーユニット)と呼ばれるエンジンのパワーだったという。
「2017年のメルボルンと比べると、メルセデスPUを使っているチームは平均で1.1秒改善していた。残念ながらルノーPUを使っているチームたちは1.6秒改善していた。そして我々にとっては彼らがライバルなんだ」とファーンリーは語っている。
■フォース・インディアのカギは総合力
ルノーPUを搭載するチームのうちトップ3の位置にいるレッドブルは別格として、フォース・インディアにとってのライバルはルノーのワークスチームと今季からルノーにスイッチしたマクラーレンということになりそうだ。
ファーンリーは、「彼らは単に我々よりも多くの資金、多くの人材を抱えているだけでなく、優秀なドライバーもそろえている」と続けると、次のように付け加えた。
「こうしたことから、我々にとっては昨年示した一貫性、信頼性、そして優れた戦略がさらに重要になってくる。2017年に我々が4番目に速いクルマを持ち込めたレースはかなり少なかった。それでも4位で終えることができたんだ」