フェラーリの地元イタリアのメディアが今季はフェラーリにもF1タイトル獲得のチャンスがありそうだと報じている。
先週末に開催された2018年F1開幕戦オーストラリアGPではフェラーリのセバスチャン・ベッテルが優勝を遂げたが、これはレース中にVSC(バーチャルセーフティカー)が導入された際にピットストップを行うという戦略が功を奏したものだった。
■戦略で運を呼び込めば勝てる
「スポーツにおいて幸運は決して盲目ではない」
そう書いた『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』は次のように付け加えている。
「見事なアイデアで運を呼び込めば成功できる。セバスチャンはそうしたチャンスをものにし、それを黄金に変えてみせた」
■今年はフェラーリにタイトル獲得のチャンスも
『Corriere dello Sport(コリエーレ・デロ・スポルト)』も、「タイトルがとれる年になりそうだ」と書き、次のように続けた。
「冬(のテスト)にはシルバーアロー(メルセデスのレースカーの愛称)がその力を見せつけたものの、メルセデスが無敵ではないと分かったことには勇気づけられる」
「SF71H(フェラーリ2018年型車)は非常に素晴らしいクルマとは言えない。だが望みを抱くことができる理由がいくつかある。スクーデリア(フェラーリ)がタイトルを獲得するためには懸命に取り組む必要があるとしてもだ」
■フェラーリのクルマも決して悪くはない
さらに、『La Stampa(スタンパ)』も次のように報じている。
「この開幕戦勝利は、メルセデスの方が休みの間の宿題をよく仕上げていたものの、フェラーリが学校での最初の日によい点をとったようなものだ」
「まだ開発を進めることが必要ではあるものの、フェラーリにはいいクルマがある」
■フェラーリは奇跡を起こせるとピレリCEO
F1公式タイヤサプライヤーであるピレリのマルコ・トロンケッティ-プロベラCEO(最高経営責任者)も、フェラーリが好調ぶりを示しているものの、そのクルマはまだ改善していく必要があると考えているようだ。
「クルマには改善が必要だし、それは彼らも非常によく分かっていることだ。だが、こういうスタートができたのはチームの質の高さを示すものだ」
イタリアのラジオ局『RAI』にそう述べたトロンケッティ-プロベラは次のように付け加えた。
「チームはいいし、ドライバーもいい。クルマは改善が必要だが、すでに彼らは昨年メルセデスと接戦を演じるという奇跡を起こすことができると証明してみせているよ」