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ルノー「批判されるのは自分たちがうまくやっている証拠」

2018年03月26日(月)16:44 pm

ルノーF1プロジェクトを率いるシリル・アビテブール(マネジングディレクター)が、自分たちが批判にさらされるのはいいことだと主張した。

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■2018年型車に疑惑の排気管処理を施したルノー

ルノーの今季型F1マシンR.S.18の排気管はリアウイングに向けて少し上向きの形で装着されている。これはエンジンからの排気をリアウイングに導くことで通常よりも大きなダウンフォースを生み出すための策だと考えられている。

かつて排気をリアディフューザーに導いてダウンフォースを得る「エキゾーストブロウイング」と呼ばれる手法がF1でトレンドとなったことがあったが、その手法は現在は禁止されている。

今年のルノーの排気管処理もこれに違反するのではないかとの疑いの目が向けられているが、F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)は、現時点ではルノーの2018年型車は技術ルールの範囲内であり違法とは言えないという見解を示している。

■FIA技術部門エンジニアもスカウト

また、ルノーに関しては、これまでFIAの技術部門に在籍していたマルチン・ブドコウスキーを引き抜き、4月からエグゼクティブディレクターに就任させることが明らかとなっている。

FIAの技術部門はすべてのチームのマシン構造に精通しており、そこでの仕事に従事していた人物が特定のF1チームに加入すれば、労せずライバルチームの機密情報を入手することも可能となる。

今回ルノーがブドコウスキーをFIAから引き抜いたのは暗黙の“紳士協定”に反するものであり、道義的に許されないことだとライバルチームたちは憤っているのだ。

■トップチームを悩ませるのがルノーの伝統

こうした件について質問を受けたアビテブールは、「まったく意に介されない存在であることほど悪いことはないよ」と答え、次のように続けた。

「このスポーツで何か批判を受け始めたとしたら、それは自分たちが何かを妨げているということだ」

「だから、私は満足しているよ。F1の有力チームたちは非常に硬い皮膚で守られている。だが、ルノーは常にそこに混乱を発生させてきた」

「すでに2005年には我々は“マスダンパー”という革新的なパーツを投入したが、誰もがそれを禁止して我々がF1タイトルを取れないようにしようとしたものだ」

そう語ったアビテブールは次のように付け加えた。

「つまり、ルノーは歴史的に常にトップチームたちを苦しめてきたのだと私は思っている。もしまたそれと同じことができているとすれば、それは我々がうまくやれているということを意味するんだ」

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