メルセデスAMGを率いるトト・ヴォルフ(エグゼクティブディレクター)が、今週末にメルボルンで開催される今季のF1開幕戦オーストラリアGP(25日決勝)で3強チームの次に位置するのはハースかもしれないと語った。
今年も3強チームと呼ばれるメルセデスAMG、フェラーリ、レッドブルが上位を占めることはほぼ間違いないと考えられている。それらのチームによるタイトル争いが見どころとなるのはもちろんだが、それに負けないほどし烈な争いとなりそうなのがコンストラクターズランキング4位争いだろう。
大方の見方によれば、現時点で4番手以下のグループをリードしているのはルノーあるいはハースではないかと言われている。
■データはハースを示しているとヴォルフ
だが、ヴォルフはブラジルの『Globo(グローボ)』に次のように語った。
「我々の統計データによれば、彼ら(ハース)はかなり速そうだね」
「だが、もし誰か20kgも軽い者がいればそれによってコンマ8秒は違ってくるだろう。私は本当に彼らがその位置にいることを期待しているよ」
「ジーン・ハース(オーナー)は本物の企業家だし、いくつかリスクも負っている。そしてギュンター・シュタイナー(チーム代表)は全力を尽くすすごい人物だよ。彼は自分が何をしているのかを知っているんだ」
■ハースあるいはルノーだろうとブルツ
元F1ドライバーであり、引退後の今もF1ドライバーによる任意組織であるGPDA(グランプリ・ドライバーズ・アソシエーション)の会長を務めるアレックス・ブルツも現時点での4番手チームはフェラーリPU(パワーユニット)を搭載するアメリカンチームのハースだろうと見ている。
「テスト結果からすれば、ハースだね」
母国オーストリアの『Der Standard(シュタンダルト)』にそう語ったブルツは次のように付け加えている。
「そうでなければ、ルノーだろうね。彼らはファクトリーチームだし上昇過程にあるからね。だけど、基本的に中団グループはほぼ横並びだから予想は難しいよ」