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「フェラーリが予想以上に強いかも」とGPDA会長

2018年03月20日(火)17:23 pm

元F1ドライバーのアレックス・ブルツは、今年もメルセデスAMGとフェラーリによる接戦が展開される可能性があると考えている。

■下馬評ではメルセデス圧倒的有利?

2月下旬からバルセロナで合計8日間にわたって行われたF1シーズン前テストでは実際のところメルセデスAMGがあまり手の内を見せていなかった。

テストでトップタイムをマークしたのはフェラーリだったが、メルセデスAMGはフェラーリが用いた最も軟らかいコンパウンドのハイパーソフトをテストでは使用しておらず、総合的に見た場合にはやはりメルセデスAMGが強く、それに次ぐのがレッドブルで、フェラーリは3番手に位置するのではないかというのが現在ささやかれている推測だ。

■ふたを開けてみないと分からないとブルツ

だが、現在もF1ドライバーたちによる任意団体GPDA(グランプリ・ドライバーズ・アソシエーション)の会長を務める44歳のブルツは母国オーストリアの『Der Standard(シュタンダルト)』紙に次のように語った。

「テストでは彼ら(メルセデスAMGとフェラーリ)がかなり接近していた」

「レッドブルもいくつかのサーキットではからんでくるだろう。だが、私の直感では、彼らはまだコンマ2秒か3秒離されているよ」

ブルツはさらに、今季も大方の予想以上にメルセデスAMGとフェラーリが接近する可能性もあると考えている。

「昨年と似たような状況だね。誰もがメルセデスAMGはごまかしているのだと考えていた。ところが、フェラーリはものすごく速かったんだ。ロングランではメルセデスAMGがわずかに有利だったが、それほどの差ではなかった」

そう語ったブルツはメルセデスAMGとフェラーリの本当の差はシーズンが開幕してから毎日のように変動するドライバーやチームの調子によって違ってくるだろうし、時間が経過するにつれて明らかになっていくだろうと示唆している。

■GPDA加入率100%を喜ぶブルツ

一方、ブルツが会長を務めるGPDAは任意組織であり、以前は必ずしも現役F1ドライバー全員が加入していたわけではなかった。だが、現時点では全ドライバーがGPDAに加入しており、全員でF1の安全問題などを議論することが可能になっているようだ。

「僕たちは全員がひとつの船に乗っているようなものだし、一緒にF1について考えていく必要があるんだ。このスポーツには多くの政治的立場があるにしてもね」

そう述べたブルツは次のように付け加えている。

「今ではドライバーたちの100%がGPDAのメンバーだし、全員が自分たちはこのスポーツに単に個々人で臨むのではなく、全員で力を合わせていかなくてはならないと言っている。このことはすごく重要だよ」

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