セバスチャン・ベッテルが、2018年シーズンを迎えるにあたってフェラーリというチームに自信を持っていると語った。
スペインのバルセロナで合計8日間に及ぶ公式シーズン前テストが開催されたが、終盤にベッテルがバルセロナ-カタルーニャ・サーキットのコースレコードを上回るタイムを刻んでみせた。
だが、バルセロナテストでの各チームの走行を分析した結果、現時点ではメルセデスAMGがやはり早く、次いでレッドブル、そして3番手にフェラーリが位置しているのではないかと考えられている。
■メルボルンでの予選まで分からない本当の力関係
だが、バルセロナテストではまだ各チームが本当の力を示したとは言えず、シーズンが始まってみないと各チームの力関係がどうなるのかはまだ分からないというのが実際のところだろう。
メルセデスAMGのルイス・ハミルトンはこれに関して次のように語っている。
「僕たちは一度も少ない燃料で走らなかったし、最も軟らかいタイヤも使わなかった。だから、本当のことが分かるのはメルボルン(開幕戦オーストラリアGP/25日決勝)の土曜日(予選)だよ」
■テストでのシミュレーションはあてにならない
その開幕戦オーストラリアGPもついに来週と迫ったが、ベッテルは今シーズンに向けて次のように語った。
「僕たちはいい基盤を持つクルマでスタートできているよ」
「これから、さらに力を発揮し、能力を改善するための開発に取り組んでいかないとならない」
このベッテルのコメントは、暗に自分たちがメルセデスAMGやレッドブルよりも不利な位置にいることを認めたようにも思える。だが、ベッテルはメルセデスAMGやレッドブルが行ったシミュレーションは信用することはできないと次のように続けた。
「僕は自分のチームに大きな自信を持っているんだ。僕はマラネロ(フェラーリ本部)のみんながどれほど熟練し、専念しているか知っているからね」
「クルマには大きな問題は何も起きなかったし、僕はドライビングを楽しむことができた。一方、ライバルたちは1種類のタイヤでレース距離を走るシミュレーションを行っていた」
「それと同じことはレースではできないんだ。それは戦略面や最終的な結果に大きな影響があるよ」
■どのネジを調整すればいいか分かっている
そう語ったベッテルは、母国ドイツの『Sport Bild(シュポルト・ビルト)』に「オーストラリアに入るのが待ちきれない思いだよ。あそこでひとたびコースに出れば、僕たちはみんな同じコンディションで運転し、レースをすることになるからね」と語り、次のように付け加えている。
「僕たちは昨シーズンをベースに積み上げていくことができる。そして改善するためにはどのネジを調整すればいいのかということも分かっていると信じているんだ。だけど、僕たちのクルマがすぐに競争力を示すことが重要だけどね」