ザウバーのマーカス・エリクソンは、今季のチームメートにシャルル・ルクレールを迎えたことは自分の評価を向上させるいいチャンスになると考えているようだ。
2014年にケータハムでF1デビューを飾り、翌2015年以降はザウバーで過ごしているスウェーデン出身ドライバーのエリクソンだが、ここまでのF1ドライバーとしての評価は必ずしも高いとは言えない。
ここまでのF1キャリアを通じて稼いだポイントは2015年に5レースで入賞して獲得した9ポイントのみとなっており、しかもザウバーでの3年間においてチームメートを上回ったことは一度もないという結果となっている。
■2017年のウェーレインはいい比較対象だった
だが、エリクソンは2018年には自分に対する評価をもっと高めることができるはずであり、その兆候はすでに昨年現れていたと次のように語った。
「昨年、パスカル・ウェーレインはほとんどメルセデスAMGのシートを獲得できるところだったけれど、実際にはザウバーに来ることになった。そして僕たちはシーズンを通してほぼ同等の走りを見せたと思っている」
「残念ながら、クルマがもっといい位置を狙って戦えるものではなかったんだ。だけどパスカルは僕にとってはいい比較対象だったよ」
ちなみに、昨年はウェーレインが開幕2戦を負傷欠場しており、実際にエリクソンとウェーレインがチームメートとして戦ったのは全18レースだった。そしてエリクソンはそのうち7レースの予選でウェーレインより上位につけている。
■評価の高いドライバーがチームメートなのは理想的
そのエリクソンの今年のチームメートはフェラーリの育成ドライバーであるシャルル・ルクレールだ。20歳のルクレールは2017年にF1直下の下位カテゴリーであるF2チャンピオンとなった新星ドライバーだ。
「シャルルも僕にとっていい比較対象になるだろうね」
エリクソンはそう語ると次のように付け加えた。
「彼はものすごく将来有望な新人だと考えられている。そしてそれは僕にとっては理想的なことだよ。ドライバーとして、僕に何ができるかを示すことができるからね」