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FIA会長、“グリッドガール廃止”問題、女性だけの選手権、フェラーリF1撤退問題について語る

2018年03月08日(木)16:52 pm

F1統括団体でもあるFIA(国際自動車連盟)のジャン・トッド会長が、最近大きな話題となったF1の“グリッドガール廃止”問題について、議論すべきような問題ではないと語った。

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昨年F1の新オーナーとなったアメリカのリバティ・メディアは、2018年からこれまでF1レースにつきものだったグリッドガールを廃止し、その代わりに“グリッドキッズ”とも呼ばれる子供たちを登場させることを決定。

これに関しては世界中から賛否両論が巻き起こり、非常に大きな話題となっていた。

■グリッドガール問題は議論するに当たらない

だが、ジュネーブモーターショー2018年のプレスデーに姿を見せていたトッドは、この件に関してドイツの『Auto Bild(アウト・ビルト)』から質問を受けると次のように答えた。

「私にとってそれは何の問題もないことだ。実際のところ、ばかばかしい問題だよ」

「私にはグリッドガールのことについて議論する時間もなければ、そうしたいとも思わない。申し訳ないが、くだらないことについて話すことなどないよ」

■女性だけのレースシリーズには反対

女性がらみの話題と言えば、最近昨年ルノーの開発ドライバーを務めていたスペイン人女性ドライバーのカルメン・ホルダが、女性はF1を目指すよりももっと身体的負担の少ないフォーミュラEを目指すべきだと発言したことも大きくメディアに取り上げられている。

世界最高峰レベルのモータースポーツに女性ドライバーの数が少ないのは事実だ。これに関しては、そもそも男性と女性では筋力などに違いがあるため、同一のシリーズで戦うことに無理があるのだという意見もある。

2016年までF1最高責任者を務めていたバーニー・エクレストンも、ほかの多くのスポーツでは男女別に戦うことが当たり前であり、F1などのモータースポーツでも男性シリーズと女性シリーズに分けるべきだとの意見を述べていた。

この件について意見を求められたトッドは次のように答えている。

「私は女性がレースに参加することには賛成だし、あまり(女性ドライバーが)いないことを少々不満に思っている。だが、私は女性だけの選手権を行うことには反対だよ」

■フェラーリがF1から去るという心配はしていない

さらに、2008年3月までフェラーリのチーム代表を務めていたトッドは、2021年以降のF1ルール改訂問題にからんでフェラーリ会長のセルジオ・マルキオンネがF1からの撤退を示唆していることについて尋ねられると『Speedweek(スピードウィーク)』に次のように答えた。

「私はフェラーリを愛しているよ。だが、私は彼らが去ってしまうという心配はしていない」

「今の私にとって重要なのは、このスポーツの将来のために正しい決定を行う必要があるということだ」

2月25日に72歳の誕生日を迎えたトッドは次のように付け加えている。

「もし我々がいい仕事をすれば、一番大切な参加者を失うことはないだろう」

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