マクラーレンのレーシングディレクターを務めるエリック・ブーリエが、今年からエンジンサプライヤーとなったルノーとの関係は非常に良好だと主張した。
ホンダからワークスPUの供給を受けて臨んだ2015年から2017年まではマクラーレンにとっては悪夢のような3年間だった。そして今年はルノーからPUを購入して再びトップチームに返り咲くことを狙っている。
だが、そのマクラーレンは2月26日(月)からバルセロナで始まった今年最初のシーズン前公式テストにおいてもトラブルに苦しめられるという展開となっている。
さらに、年間使用台数が昨年よりもさらに厳しくなることを受け、ルノーもパフォーマンスよりは信頼性に重点を置いたアプローチをすることになると認めている。
■ルノーの開発方針は理解できるとブーリエ
一気にトップチーム返り咲きを目指したいマクラーレンだが、スペインの日刊スポーツ紙『AS』から搭載するルノーPUが保守的な開発プログラムで2018年シーズンに臨むことに関してどう考えるかと尋ねられたブーリエは次のように語った。
「そうだね、私はルノーのことは理解できるよ」
「彼らは昨年、苦しい形でシーズンを終えてしまった。だから彼らはフェラーリあるいはメルセデスよりももっと信頼性に取り組むしかなかったのだろう」
■ルノーの方がホンダよりもやりやすい
だが、フランス出身のブーリエは、昨年まで一緒にやっていた日本のホンダと比べれば、母国フランスのルノーの方が非常にやりやすく、現状には満足できていると次のように続けた。
「ああ、もっと直線的で、より機敏で、より協力的だ」
「我々はこれ以上ないほどに準備ができている。我々がここでテストをしているのは残された詳細部分を確認するためだ。是正すべきことや修正すべきこと、そして変えるべきこともいくつかある。それはどのチームでも同じだがね」