今年ウィリアムズのリザーブ兼開発担当ドライバーを務めることになったロバート・クビサが、メディアに対して自分が抱える“障害”をネタにするのはもうやめて欲しいと語った。
ロータス・ルノーに所属していた2011年F1シーズン開幕前に参加したラリーレースで大けがを負ったクビサだが、その後もF1復帰を目指してリハビリを続けてきた。しかし、クビサの右腕には障害が残っており、以前と同じように動かせるまでに回復する可能性はないと言われている。
それでもクビサは今年8年ぶりにウィリアムズの一員としてF1界復帰を実現、27日(火)にはバルセロナで行われているシーズン前公式テストで走行を行っている。
しかし、クビサ本人はメディアのリポーターたちから常に右腕の障害について質問されることにいら立ちを感じているようだ。
「僕はずっと問題なくやれているよ」
33歳のクビサはブラジルの『Globo(グローボ)』にそう語ると、次のように続けた。
「僕が楽にやれなかったと言っているのはメディアだけだよ。クルマに乗りこんで自分の仕事ができるのであれば、僕としてはそれで十分だと思っている」
「問題は、僕がかなり正直過ぎたことだろうね。だからみんなずっと同じ質問をしてくるんだ。そして僕がクルマに乗れば、いつものように僕には(障害による)制約があると書かれてしまう」
そう語ったクビサは、次のように付け加えた。
「もちろん僕には制約があるけれど、そのことを隠したことなど一度もない。もうそのことを話題にするのは止めるべきだよ」