凍えるような寒さの中で行われているバルセロナでの2018年最初のF1公式テストだが、うわさされていた日程延長はなく、当初のスケジュール通りに行われることが確実となったと伝えられている。
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■これほど寒いテストは初めて!
2月26日(月)から3月1日(木)までの4日間で行われることになっているバルセロナテスト1回目だが、28日(木)には雪の予報となっていることもあり、その日のセッションを中止してその代わりに3月2日(金)まで日程を1日延長したほうがよいのではないかとの話し合いがチームによって行われていた。
実際のところ、時折雪も舞ったテスト2日目の27日(火)には気温も2℃から3℃で、とてもタイヤに熱を入れられるような状況ではなかった。
もちろん、ドライバーたちもこうした天候条件で行われるテストから得られるものはあまりないと感じている。
フェラーリのセバスチャン・ベッテルが27日のセッション後に、「あれはドライビングではなかったよ」と言えば、ルノーのカルロス・サインツも「僕はこれまでに雪のために黄旗が振られたところなど一度も見たことはなかったよ。あれじゃテストなんて言えないね」と付け加えた。
北欧のフィンランド出身ドライバーであるバルテリ・ボッタス(メルセデスAMG)も、「これまでにドライブした中では最も寒い天候だったよ」と語っている。
■日程延長は全チームの合意を得られず
だが、テストを1日延長するためには全チームの合意が必要となるものの、伝えられるところによれば少なくとも2チームがこれに反対したようだ。
そのうちのひとつはウィリアムズのようだ。ウィリアムズはフィルミングデーと呼ばれる宣伝活動用撮影を行うために3月2日(金)にバルセロナ-カタルーニャ・サーキットを借りる予約をしており、そのスケジュールは変更できないと主張している。
「私たちはサーキットを借り切る予約をしてありますし、私たちにとっては重要な日となります」
そう語ったウィリアムズのチーム副代表クレア・ウィリアムズは、次のように付け加えた。
「とは言うものの、私は全員がテストの延長を支持するとも思っていません」
実際のところ、フォース・インディアもテストの延長には反対の意思表示をしたと考えられている。
■ここはバーレーンではない!
クレアは次のように続けた。
「全員一致で決まるのであれば、恐らくは私たちも妥協し、来週1日余分に行うこともできるでしょう。ここまでのところ、何も決まってはいません」
「私は、バルセロナでテストをやる場合はこういうリスクが付き物だと思っています。ここはバーレーンではないのですからね!」
そう主張したクレアは、次のように付け加えた。
「もしそういう懸念があるのであれば、私たちは(F1意思決定機関のひとつである)戦略グループにおいて来年のテストをどこで行うべきかを論じる必要があるでしょう」