8日間の予定で始まったF1プレシーズンテスト2日目がスペインのバルセロナサーキットで行われ、トロロッソ・ホンダのテクニカルディレクターであるジェームス・キーが一日を振り返った。
●【トラブル】トロロッソ・ホンダのガスリー、ヘイローのせいで・・・
■ジェームス・キー(テクニカルディレクター)
「今日はピエールの初走行でした。昨日同様にかなり寒いコンディションで、残念ながら低気温とグリップレベルの低さによって走行時間は限られてしまいました。他のチームも同じ状況とはいえ、フラストレーションのたまる一日でした。
そんな中、ピエールは本当にいい仕事をしていました。走り出しから安定し、マシンの感触やコースコンディション、タイヤのウォームアップなど、今日のような気温では判断が難しい事柄を、うまく感じ取ってくれました。
今日の走行で、マシンのフィーリングとタイヤの反応について自信と理解を深めてくれたと思います。走行時間が限られた中で、ピエールは周回数を伸ばしてくれました。
午後にはシャシーに関連する小さな問題があり、やや後れを取りました。これは大きなトラブルではないものの、解決に少し時間がかかってしまいました。
一方でパワーユニットは今日も終始とてもスムーズに機能していました。今日はテスト項目の中でも最重要視しているものをいくつか試せましたし、マシンの挙動についてもより多くを学習できました。これにより、マシンのセットアップの方向性や、今後のテストで試せることが分かり、さらに前進できると思います。
これまでも話してきた通り、走行距離を伸ばすことが最優先事項であり、現時点ではあまりパフォーマンスレベルに重きを置いていません。来週のテストで細部を詰められるよう、引き続き取り組んでいきます」