WRC(世界ラリー選手権)で2度年間王者に輝いた経歴を持つカルロス・サインツが、今年は同じ名前の息子がF1で大きく躍進できるはずだと期待している。
レッドブルと育成ドライバー契約を結んだサインツJr.は2015年にジュニアチームのトロロッソでF1デビュー。そして昨年の第17戦アメリカGP以降はレンタル移籍という形でルノーに移っていた。
依然としてレッドブルとの契約下にあるサインツJr.だが、2018年にはルノーのF1ワークスチームでフルシーズンを戦うことになっている。
■ルノーでの新シーズンに意気込むサインツJr.
55歳のサインツSnr.は、23歳の息子にとって今年は「さらに一歩前進ができる」シーズンになるだろうと母国スペインの『EFE通信』に次のように語った。
「彼(サインツJr.)は大きな情熱を持って今シーズンに備えているよ」
「テストは来週始まるが、ルノーは今週(新車を)発表したし、彼ばかりか我々もものすごくワクワクしているよ」
「彼が言うには、彼らは前進できるはずだと確信しているようだ」
■目標はパフォーマンスアップ
息子のサインツJr.もフランスの『L’Equipe(レキップ)』に、うまくチームに溶け込むことができていると次のように語っている。
「僕の回りでチームが形成されているという印象があるんだ」
「僕たちには一緒にすごいことをやるためのいいチャンスがある。目標はトップチームたちとの差を縮めることだ。だけど、自分たちが実際にどういう位置に行けるかは分からないけれどね」
そう語ったサインツJr.は次のように付け加えた。
「僕たちは選手権の順位よりも、純粋なパフォーマンスのことを考えているんだ」
■将来ラリーに転向する可能性は?
一方、サインツJr.が1月にモンテカルロで行われたラリーに出走し、2ステージで走行を行ったことが話題に上っていた。これは将来サインツJr.がラリーに転向することを考えているためかと質問されたサインツSnr.は次のように答えた。
「いや、あれはマーケティング活動だったんだよ。彼はあのステージを体験するためだけにコースカーを運転していたんだ」