昨年コンストラクターズランキング最下位に沈んだザウバーだが、2018年はイタリアの名門自動車会社アルファロメオをタイトルスポンサーに迎え、アルファロメオ・ザウバーとして新たなチャレンジに臨むことになる。
■アルファロメオとのコラボが追い風に
昨年7月からザウバーのチーム代表を務めているフレデリック・バスールは、2018年シーズンに向けてほほ笑みを浮かべながら母国フランスの『Auto Hebdo(オト・エブド)』に次のように語った。
「多くの人たちが“アルファでレースすることになるね”と言ってくるんだ。ザウバーの名前はほとんど忘れられているよ」
「だが、それが偉大な名前の強みなんだ」
「イタリアの魂を持つチームの一員でいられることは素晴らしいよ」
■エリクソンを擁護するバスール
そのアルファロメオ・ザウバーのドライバーを務めるのは今年F1デビューを飾ることになるモナコ出身のシャルル・ルクレールと、ザウバーで4年目のシーズンを迎えることになるスウェーデン出身のマーカス・エリクソンだ。
2017年にF2シリーズでチャンピオンに輝いたルクレールのポテンシャルに期待する声は多いものの、エリクソンについてはこれまでのF1シーズンでもあまりいい成績は残せておらず、チームオーナーとの太いパイプによってシートを確保できたに過ぎないと考えられている。
だが、バスールはそうした意見に対しスイスの『Blick(ブリック)』紙に次のように語った。
「彼にはめったにいい道具が与えられなかった。だから彼のチャンスは限られてしまっていたんだ」
「だが、彼も最近の10レースではよかったよ。彼は大きく成長したし、彼はチームプレーヤーとしていいフィードバックを提供しているよ」
■2019年にザウバー・アカデミー誕生?
バスールは、将来的にはザウバーでも若手ドライバーを育成する仕組みを作っていきたいと次のように続けた。
「私は20年にわたって若いドライバーたちとやってきた」
「私はザウバーでジュニア・アカデミーをやろうと計画しているんだ。多分、2019年からになるだろう」
そう明かしたバスールは、次のように付け加えた。
「だが、(そこに加われるのは)シャルル・ルクレール同様の本当のポテンシャルを持つ者だ」