シャルル・ルクレールは、アルファロメオ・ザウバーで戦うことになるF1デビューイヤーはそれほど楽なものにはならないだろうと考えているようだ。
昨年F2選手権で年間チャンピオンに輝いたモナコ出身ドライバーのルクレールは2018年からアルファロメオをタイトルスポンサーに迎えたスイスのF1チーム、ザウバーのレースシート獲得に成功した。
これに関しては、ルクレールがザウバーにPU(パワーユニット)を供給するフェラーリの育成ドライバーであることに加え、昨年7月にザウバーの新チーム代表に就任したフレデリック・バスールが運営するチームで下位カテゴリーに出走していたという事実が有利に働いたのは間違いないようだ。
■ルクレールはチャンピオンの器だとバスール
バスールは母国フランスの『Auto Hebdo(オト・エブド)』に対し、ルクレールについて次のように語った。
「私はシャルルがカートをやっていたころから知っているんだ」
「かつてジュニアカテゴリーで一緒にやっていたドライバーとF1で一緒にやるのはこれが初めてだから私もうれしく思っているよ」
バスールは、昨年ザウバーの開発ドライバーを務めていたルクレールの仕事ぶりには感銘を受けたと次のように続けた。
「彼は一度も報告会を欠席することはなかったよ」
「名前を言うつもりはないが、ほかのドライバーの中にはホテルへ戻ってしまった者たちもいたよ。ドライバーたちはみんな速いよ。だがチャンピオンになるような者たちはそれ以外の何かを持っているものなんだ」
■F2のように行くわけがないとルクレール
だが、ルクレール本人は初めて迎えるF1シーズンについて、最初から目立つ活躍ができるという自信は持っていないようだ。
「F2シーズンと同じようなことをやるのはすごく難しいと思うよ」
「(F2のときは)すべてが完ぺきだったんだ。チームと僕個人のどちらもね。今後はすべてが変わるよ」
「F1はすべてが完全に違うんだ」
イタリアの『Autosprint(オートスプリント)』にそう語った20歳のルクレールは次のように付け加えた。
「プレッシャーもあるよ。それほど大きくはないけれどね」