ロバート・クビサが2018年のル・マン24時間レースに出走することになるかもしれないと報じられている。
2011年シーズン前に大けがを負ったクビサが、今年ウィリアムズから8年ぶりに奇跡的なF1復帰を果たすのではないかと期待されていた。最終的にはロシア人ドライバーのセルゲイ・シロトキンとの戦いに敗れ、クビサはウィリアムズのリザーブ兼開発ドライバーというポジションに収まることになった。
■クビサがWECマシンをテスト
だが、最近スペインの『Marca(マルカ)』が報じたところによれば、クビサは今週スペインでマノーのLMP1プロトタイプマシンのテストを行うことになったという。
今年はマクラーレンのフェルナンド・アロンソがトヨタWEC(世界耐久選手権)チームの一員としてル・マン24時間を含む全レースをF1と掛け持ちで戦うことになっている。
伝えられるところによれば、クビサも有名なル・マン24時間レースだけでなく、マノーからWEC全レースに出走する可能性を視野に入れているようだ。
■リザーブ職確保はF1復帰への第一歩
だが、ウィリアムズでの開発担当ドライバーの仕事も決して楽なものではない。
クビサはフランスの『Auto Hebdo(オト・エブド)』に次のように語った。
「僕はシーズン前テストとシーズン中のテストを担当することになる。(F1カーを)運転するチャンスを得ることは大事だからね」
「それは誰もが望んでいる仕事ではないかもしれない。だけど、それによって僕はかなり重要な役割を担ってパドックに戻ることができるんだ」
「僕はF1カーを運転する時間はそれほど持てない。だけど、まだそれを狙っていくためのいいチャンスがある。僕は今回のチャンスが今後ほかの可能性も切り開くものになると思っているよ」
■自分のことはよく分かっている
クビサはさらにフランスの『L’Equipe(レキップ)』にも次のように語った。
「僕も本当はレースをしたいよ。だけど1年前には僕がこういう位置にいるだろうとは誰も想像していなかったはずだ」
「僕は今自分がどこにいるのか、自分に何が必要なのか、これから何をしていかなくてはいけないのかということについて誰よりもよく知っているよ」
■今まで以上にF1復帰の自信あり
伝えられるところによれば、クビサには2018年シーズン中に3回金曜フリー走行1回目に出走するチャンスが与えられるようだ。
「バルセロナ(スペインGP/5月13日決勝)、シュピールベルク(オーストリアGP/7月1日決勝)、それと、3つ目は忘れちゃった」
ほほ笑みを浮かべながら『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』にそう語ったクビサは次のように付け加えている。
「これまで以上に、僕はカムバックを果たせるという自信を持っているよ」