2016年のF1チャンピオンである元メルセデスAMGドライバーのニコ・ロズベルグは、2018年もライバルチームが最強メルセデスAMGの牙城を崩すことは難しいだろうと考えている。
だが、最近では2018年シーズンにはフェラーリがかなり有望ではないかとの報道が増えてきている。
■今年はフェラーリが反撃?
ドイツの『Auto Bild(アウト・ビルト)』は、フェラーリの技術チームは2018年仕様エンジンの“プレ-イグニッション”と呼ばれるシステムを改善する必要に迫られてはいるものの、信頼性に関する目標は達成していると報じている。
2017年シーズン序盤にはメルセデスAMGと対等以上のパフォーマンスを発揮していたフェラーリだが、シーズン中盤から後半にかけては信頼性問題が多発したこともあって失速したという経緯があった。
だが、フェラーリが今年もメルセデスAMGに匹敵するパフォーマンスを発揮でき、信頼性問題がシーズンを通じて発生しないようであれば、十分にメルセデスAMGを食う可能性もありそうだ。
■勝つのはハミルトンだとロズベルグ
だが、2016年限りでF1を引退してしまったロズベルグは、2018年シーズンの展望について母国ドイツのテレビ局『RTL』に次のように語った。
「僕の予想では、昨年と似たようなことになると思うよ」
「つまり、ルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)が勝つよ。今回はセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)にほんの1ポイント差でね」
「その次はルイスのチームメートのバルテリ・ボッタス、それからレッドブルの2人、マックス・フェルスタッペンとダニエル・リカルドだね」
■勝敗を分けるのはプレッシャー?
ロズベルグと同じドイツ出身の元F1ドライバーであるティモ・グロックも同様の予想をしているようだ。
「フェラーリには昨年すごくいい基盤があったから、彼らはそれをうまく生かせるだろうと思うよ」
かつてトヨタなどで活躍した35歳のグロックはそう語ると、次のように付け加えている。
「だけど、最後まですごくエキサイティングな戦いが見られたとしても、プレッシャーによって大きく変わってしまう可能性もあるね」