ハースF1のチームオーナーが、チーム代表を務めるギュンター・シュタイナーが行った発言を擁護した。
■大きな反論を読んだチーム代表の発言
少し前にどうしてアメリカンチームであるハースF1にアメリカ人ドライバーがいないのかと質問を受けたシュタイナーは、アメリカ生まれのドライバーの中にF1で戦えるだけの者は誰もいないからだと発言。
これに対してインディカーシリーズに参戦するグラハム・レイホールが「まったくのデタラメだ」と反論したのを始め、多くのドライバーやレース関係者たちがシュタイナー発言を非難するという事態に発展していた。
■発言が誤解されていたようだとチームオーナー
14日に全F1チーム中最初に2018年型F1カーを公開したハースF1だが、その際チームオーナーのハースはシュタイナーの発言問題について次のように語った。
「みんながいろんな思い込みをしてしまったことで、物事があらぬ方向へと進んでしまったようだ」
「実のところ、我々はまだここF1で学んでいるところなんだ。そしてF1のことを学ぶ必要があるドライバーを連れてくることは恐らく我々にとっても彼らにとってもベストなことではないだろう」
■F1のテスト制限もアメリカ人登用のネックに
2016年にF1挑戦を開始したハースF1は、3年目のシーズンとなる2018年には昨年と同じドライバーラインアップで臨むことになる。スイス生まれのフランス人であるロマン・グロージャンとデンマーク出身のケビン・マグヌッセンだ。
「確かに、F1で戦うことができるだけの力を持つアメリカ人ドライバーたちもいる」
NASCARチームの共同オーナーでもあるハースはそう語ると次のように続けた。
「だが、我々にはまだその準備ができていないんだ。それに、チームのテスト量が限られていることにより、開発プログラムに参加したことがない者が期待される速度に達するのは難しいだろう」
「私は、ギュンターが指摘したかったのはそういう点だと思っているよ」と65歳のハースは付け加えた。