ハースF1チームは、2018年の新型F1カー『VF-18』を公開した。VF-18は、2017年のコンストラクターランキングを8位で終えたマシンVF-17の進化版だ。
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2017年はハースF1チームとして2年目のシーズンで、VF-17は47ポイントを獲得し、デビューシーズンの2016年よりも18ポイント多く獲得していた。
3シーズン目を戦うVF-18には、義務化された頭部保護装置『HALO(ヘイロー)』が取り付けられており、エンジンカウル上の大きな『シャークフィン』と『Tウィング』はないものの、小さなフィンは残った。
■ジーン・ハース チームオーナー「トップチームとのギャップを埋める」
2016年、1986年以来となるアメリカF1チームを始動させたチームオーナーのジーン・ハースは次のようにコメントした。
「人々はハース・オートメーションが世界最高クラスの工作機械を製造できると信じているし、我々がF1で何ができるのかを見ている」
「F1に参戦するということは、伝統的な広告では得られない信頼性のレベルをもたらしてくれる」
「我々は弱い部分だとわかっていたことの多くは排除したよ」
「我々は一貫して、トップチームとのギャップを埋めるために、我々の車に何をすべきかということにフォーカスしてきた」
■ギュンター・シュタイナー代表「ヘイローが最大の変化」
ハースF1チーム代表のギュンター・シュタイナーは「この車の進化の最大のポイントは、ヘイローの追加だった」と語った。
「エアロダイナミクスの研究はかなり苦労したが、設計者はシャーシを改造するために頑張らなければならなかった。ヘイローのために車の総重量は増えたし、ヘイローが付いたことによって重心が高くなった。しかし、誰もが同じ条件だ」
「レギュレーションは2017年から2018年の間に大きな変化はなかったため、VF-18は昨年の車の進化版となった。大きな改革はないが、洗練されている。今年の車は、昨年の車の要素を見ることができる」
「2017年の車は実際にはかなり良いものだったが、常にベストなわけではなかったので、2018年は常にベストを尽くせることを目指した。我々は可能な限り軽い車にしたことでバラスト(重り)を積むことができた。我々が望んでいた場所に重量を配分することができたんだ」
「カラーリングは、我々の最初の車VF-16の色合いに戻した。その外観は、(親会社の)ハース・オートメーションによって作られた工作機械のように、きれいで正確だ」