F1最高責任者のチェイス・キャリーが、新F1オーナーとなったリバティ・メディアによるF1運営への批判に対して反論を展開した。
■変化するF1に対する批判も
リバティ・メディアではその運営初年度となった2017年からこれまでのF1にはなかった新たなイベントを開催するなど、前F1最高責任者のバーニー・エクレストン時代からの脱却と変化を試みてきている。
だが、そうしたやり方に対して「やり過ぎ」だとの批判も少なくない。
最近最も大きな批判が起きたのがグリッドガールの廃止だろう。さらにアメリカでのテレビ放送視聴者増を目指すためにヨーロッパ圏内でのレース開始時刻をこれまでよりも1時間10分遅らせるという決定をしたことにも疑問の声が上がっている。
■変化を受け入れなければ成長もない
だが、リバティ・メディアによってF1最高責任者に指名されたキャリーは、これまではファンが無視されていたのだとドイツの『Sport Bild(シュポルト・ビルト)』に次のように語った。
「我々にとってはファンが非常に重要だし、それが我々の基盤なんだ。ドイツを含むヨーロッパと同じようにね」
「だから、我々のモットーは“同じゲーム、違うアプローチ”なんだ。我々が生み出していきたいと思っているものにはファンが共に育ってきたものすべてが含まれる。だがそれは凍結されていて変わることがないというわけではない。なぜなら、変化することを許さなければ、成長することもできないからだ」
そう主張したキャリーは、次のように付け加えた。
「バーニー・エクレストンは2016年に自分で言っていたよ。レースを見るためにチケットを買いたいとは思わないとね。悪循環が起きていたし、我々はそれを打ち破る必要があったんだ」